アテナ進学ゼミ日報

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アテナ進学ゼミで日々頑張る生徒たちの姿を綴っていおます。
たまに教育ライターである塾主催者が、教育ネタ・政治ネタ・時事ネタをつまみ食いして鋭い突っ込みを入れたりします。

アテナ進学ゼミでは毎週末に、その週に習った授業内容について「理解度チェックテスト」というものを実施し、子どもたちの理解度をチェックしています。ところがテストをしてみると、多くの生徒が基準点に到達せず再テストとなってしまいます。アテナではそうした生徒には再度個別に教え直しをして、再テストを実施しています。


子どもたちは塾での学習内容を、授業を受けただけでは理解できていないことが多いのです。


近年の中学受験の学習内容は、昔とは比較にならないほど難しくなっています。理科では化学反応や力学など、とても複雑な計算を要求される問題が出ますし、社会では大学受験に出題されるような知識が求められます。塾の授業を理解できないまま雪だるまのように課題がたまってしまっている子どもたちの数は、以前よりもずっと多くなっているのです。



アテナでは、子どもたちの理解度を深めるために、いくつものセーフティネットをご準備しています。


①授業時に「一回は自力で解いてもらう」ように、問題演習の答え合わせは子どもたち一人一人、個別に採点しています。必要あればそこでもう一度ヒントを出します。また、子どもたちが理解できるまで授業後に個別フォローします。「あとはおうちでやっておいてね」とご家庭に丸投げすることはありません。

②アテナでは自習室を完備しているだけでなく、そこでは宿題の丸つけや質問対応などもおこなっております。わからないところをすぐに聞ける、集団指導塾なのにまるで個別指導塾のような対応をしてもらえる、それがアテナの大きなメリットです。

③週の最後の授業時に、その週で習った学習内容の理解度をチェックする「理解度チェックテスト」を実施しています。ここできちんと理解できていない子どもたちをあぶり出し、その場で解き直しをさせることでさらに理解を深めます。必要があれば授業後に残してフォローします。

④「理解度チェックテスト」で基準点に到達しなかった生徒には「再テスト」を準備。週末に自宅で解き直して、LINEで写真を送っていただきましたら、こちらで採点して間違えたところのヒントを出します。解き直してさらに写真を送ると青丸がついて返ってくる…これを繰り返し、最後の問題が解き直し終わるまでお子さんにとことん付き合います。



大手塾は確かに「安心感」はありますよね。しかし今はインターネットが普及し、あらゆる情報が個人でも簡単に手に入る時代。大手塾のアドバンテージはそこまで大きくなくなってきました。むしろ小さい塾の方が小回りがきいて面倒見がよい分、お得な感じです。


新しく塾を探される人、今の塾にちょっぴり不満がある人、お子さんの成績の停滞感に悩んでる人は、是非一度アテナにお問い合わせください!皆様からのご連絡、お待ちしています。


アテナ進学ゼミ新年度説明会






アテナ進学ゼミでは毎年ゴールデンウィークに「合宿」をおこなっています。これは他塾などで見られるような「勉強合宿」ではなく、位置づけとしては「修学旅行」に近いものです。


2024年は奈良に、2023年は広島に行きました。以前は伊豆大島や福島にも行っていました。新型コロナウィルス流行の影響で催行を断念した年もありましたが、アテナが開校した当時からずっと続けてきたことです。冬に毎年おこなっている「アテナスキーツアー」と並び、アテナという塾を特徴づける「2大イベント」となっています。

 

ではなぜ、中学受験という、本来であれば寝る間も惜しんで勉強しなければならない時期にわざわざ「観光合宿」をおこなっているのでしょうか。

一見、受験勉強と背反するようなものに思えますが、実はこの「観光合宿」が受験に大きな好影響を与えると私は考えています。だからこそこうして続けてきたわけです。

 

 

受験勉強において最も重要なことは、様々な誘惑に打ち克ち、目標に向かってストイックに学びに専念する「精神力」にあると私は思います。人というのはともすると、水が高きから低きに流れるがごとく、つい目の前の誘惑に負け、やりたいことを優先してしまいます。しかしそれでは目標を達成するための学習量を確保することはできません。

たとえば「宅地建物取引士(宅建)」という資格があります。この資格は専門予備校に通って400時間以上の学習時間が必要(独学なら600時間以上)とされています。これをたとえば半年間で取ろうと思ったとしましょう。すると単純計算ですが予備校に通って一日当たり2時間(独学なら3時間)の学習時間を確保せねばなりません。しかも毎日!学生なら大学に行きながら大学の授業とは別に、社会人なら会社での勤務時間以外に、これだけの学習時間を確保しなければなありません。マンガやアニメやゲームをやりながら目指したいと言っても、残念ながら勉強時間を確保することは難しでしょう。

 

すなわち、受験勉強において最も重要なことは「誘惑に打ち克つ精神力」と言えるわけです。

 

 

「中学受験では『大人度』が試される」とよく言われます。『大人度』とは様々な要素があります。たとえば「自分の課題を自分で見つけられる」とか「必要なことと不要なことを取捨選択できる」といったことも「大人度」と言えるでしょう。「誘惑に打ち克つ精神力」もまた、重要な「大人度」の要素のひとつです。

 

長年、中学受験の専門家として子ども達の指導にあたっていて、気づくことがあります。それは「昔に比べ、精神年齢の低い子が増えた」ということです。私自身が中学受験を目指そうと思ったきっかけは、志望校であった武蔵中を自分一人で訪れたことでした。文化祭に連れて行ってもらったわけでもありませんし、学校説明会に連れていかれたわけでもありません。自分の足で、自転車をこいで、武蔵中を見に行きました。その時のことは今でも鮮明に覚えています。

ところが今の中学受験生は、自分の意思で何かを決めるということはあまり多くありません。中学受験を始めたのも「お母さんがやってみればって言うから」「友達がやるから」。志望校も「お姉ちゃんが通っているから」「お父さんがここがいいって言うから」。イベントに連れ出してもすぐにお母さんに電話をしたりLINEしたりしてしまう。自分一人で決断する期間がないため、自立心も養われず、結果、幼い子、精神年齢の低い子が出来上がってしまうわけです。



現代の親子関係に必要なことは「親離れ」であり「子離れ」だと思います。子はもっと親から離れ、自分で何でも決断し、自己管理できるようになるべきです。親御さんもお子さんからもっと手を放し、自走させるようにすべきです。そうすることで子どもはより自立心が芽生え、「大人度」を高めていけると思います。

 

アテナでの宿泊イベントは、「親離れ」「子離れ」をうながす絶好の機会です。合宿期間中は保護者の方への連絡は一切禁止となりますので、自分で決断しなければならないタイミングがたくさん出てきます。たとえば「予算オーバーだけどお土産を買ってもいいか」とか「下着が足りなくなったけど、一日目のをもう一度はいてもいいか」とか、細かいことですがそうした小さな決断をたくさんすることで、子ども達は大きく心を成長させます。

 

昔は「男子、三日会わざれば刮目して見よ」と言いました。現代に置き換えて言うなら「子どもの手を離してください。そうすれば三日後にビックリするくらい大人になって帰ってきますよ」。

 

現在アテナには、多数のOB・OGが、大学生となってアルバイトとして帰ってきてくれています。彼らにアテナでの思い出を聞くと、みな一様に「合宿」と答えます。友達と話をしてみても、そんな塾はなかったと言います。「合宿で山登りをした経験があったから、中学受験でも大学受験でもふんばれました」そう言ってくれる子もいます。

 

子ども達の精神成長を引き出す「合宿」。私がアテナを閉じるまで、今後もずっと続けたいと考えています。

 

 

天体観測にいってきました!
夏の大三角、北斗七星、カシオペア座、アルクトゥルス、アンタレス、そして土星まで観測できてだいだいだいだいだい大満足です!








これまでアテナでは「勉強合宿」を否定してきました。環境を変えると子どもたちは浮き足立ってしまって、結局集中して勉強できないのではないかと考えて来たからです。しかし今年、はじめてのこころみとして「勉強合宿」を開催したところ、思いのほか子どもたちは集中して勉強できていました。考えを改めて、夏の暑い時期は学習設備の整った環境で「勉強合宿」をやるのもありかなと感じています。