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描かれていたようであまり描かれていなかった
ライダー陣営とキャスター陣営の掘り下げだったので
話としては面白かったのですが、1クールの13話(最終回)としては
ちょっと不足だったような気もします。

もしこれが分割でない2クールの13話であったのなら、
引きとしては完璧でしょう。ただ、1クールの最終回として
完結していないのはちょっと評価としては落ちてしまいそうですね。
何よりも、このいい流れを断ち切ることになってしまうのが非常に勿体ないです。
制作の上、クオリティを維持するためには
仕方のないことだというのも十分理解できるのですが…。


前置きは少し酷評のようなものになってしまいましたが、
「最終回」であるということを除けば、かなり面白い回でもありました。



今回主に掘り下げられたのは比較的マスターとサーヴァントの相性が良い陣営でしたね。
それでも二つの陣営には決定的な差がありますし、良い比較になっていました。

キャスター陣営は元々趣味が共通しているので
余程のことがない限り、すれ違う事はないのですよね。
ただ、趣味の共通というのはマスターとサーヴァントの関係にしては
浅はかなものだとも捉えられるでしょう。以前聖杯戦争に置いて
相性はかなり重要なものになるのではないか、と書きました。それは間違いないのですが、
彼らの相性の良さはお互いを信頼しているというより、尊敬し合っているにすぎないのです。

心から尊敬できるということは決して悪いことではありません。
ですが、彼らの尊敬は相手を知ろうとすることには繋がりませんし
むしろ崇拝に近いものなのではないかと考えられます。
それでは今後、すれ違いはないとしても今以上に相手を理解し、
力を発揮することはまずないでしょう。それが今回決定づけられたのは、
「キャスター最期の戦い」といった雰囲気を醸し出すにはよかったですね。



ライダー陣営はというと、彼らは趣味の共通もなければ
お互いが似ている部分というのもなかなか見つけられるものではありません。
よって、キャスター陣営とは正反対で
「すれ違いが生じやすい」組み合わせでもあるのですよね。

今回、ウェイバーがサーヴァントの生前の記憶の夢を見たことにより、
彼らの関係に進展がありました。元々他の陣営に比べると
お互いを理解しているようには見えていたのですが、
ウェイバーはまだ いまいちライダーの事を分かっていなかったのですね。

確かに性格も何も全然違う相手ですから、特に目的もなく
征服を続ける過去のライダーの姿は到底自分の中で理解できるものではありません。
そこで、理解できないからといって放っておかないのがウェイバーのいい所でしょう。
プライドが邪魔して本人に聞けなかったというのは彼らしいですが、
結果的には本人に直接意見を聞き、(その意見に賛成したかどうかはさておき)
相手の行動の意味を知りました。もし調べようとも聞こうともしなければ、
切嗣たちのようなことになってしまっていた可能性も十分有り得ます。
気になった事を聞かないと勝手に自分の中で悪い方向への妄想が
広がることって結構ありますからね。わからないことを尋ねるという
基本的な意思疎通の方法が取れているのがこの陣営の強みでしょう。

また、彼らが「似ているな」と感じられる部分を見つける回でもありました。
作中でライダーが言っていた「馬鹿」。確かにこれも二人に共通することですね(笑)
ライダーもウェイバーも向こう見ずで、やろうとしていることはかなり無謀。
多分一方がもっと慎重なタイプで相手を受け入れる気がない人間なら、
この無謀さは難点にしかならなかったでしょう。しかし二人に関しては
「馬鹿だ」とか「無謀だ」とかを理解した上で行動できる勇気があるのですよね。
ウェイバーは半ば強引に引っ張られている傾向もありますが、
基本的にライダーのしたいことをやらせてあげられるのはライダーに対する厚い信頼と、
本人の好奇心と勇気の表れであるとも考えても良いのではないでしょうか。


そんなコンビだからこそ、今回もまた起点の効いた行動を取ることができました。
キャスターを早くなんとかしなければ、という気持ちが一致するというのは
二人の正義感の表れでもありますね。やはりこのコンビが一番見ていて
気分がいいですし、面白い。面白おかしい行動が視聴者の興味を惹くだけでなく、
きちんとした関係を築けているということがこのコンビの人気の理由でしょうね。

3ヶ月後の活躍に期待したいと思います。
この作品に関わったスタッフ・キャストの皆様、とりあえずは一旦お疲れ様です。
そしてこれからも頑張ってください(笑)




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