絶望からの脱出その4

感謝している物が3つあります。
ほんの30年、いや20年前でさえ、これらの物は、まだ普及していないから、20年前に同じ状況に陥っていたら、きっと絶望の深海から浮かび上がってくることは出来なかったでしょう。
3つの物とは、ズバリ、
スマホ、電動車いす、ウォシュレットの3つです。

スマホがあったおかげで、入院中、絶望のどん底にいた時も、元の世界と繋がっていることが出来ました。
絶望を思いっきり、書いて吐き出して、友人、知人に励まされて救われました。
字は書けなくてもスマホで文章が発信出来る、今の文明に本当に感謝です。

ウォシュレットが無かったら、未だに、一人で用を足して戻って来れません。
今だって、不自由な手では、お尻をしっかり拭くことは難しいのです。
それが、ウォシュレットのおかげでかなり早い段階で、たぶん入院1年ちょいの時点で、トイレは一人で済ませることが出来る様になりました。
これ、生きていく上で、とても重要なポイントです。

電動車いす、それもコンパクトで機動力のあるWhillを手に入れたことで、早々に車いすライフを受け入れ、enjoyする事が出来ました。
これ、不自由な手で、一生懸命漕いでたら、きっと出歩かず、家に閉じこもっていたと思います。
退院直後からWhillに載って飲み歩くことが出来たことが、私の社会復帰の最大の原動力になりました。

四肢麻痺患者でも、生きやすい世の中になっているのは間違い無いのです。
文字が書けなくても、仕事が出来るのです。
トイレも一人で済ませられます。
そして、当たり前、に気軽に飲みに行けるのです。