誕生日の月になると、障害者手帳の見直しが行われる。

通院しているリハビリ病院に
『身体障害者 診断書・意見書』を書いてもらったところ、
上肢2級、下肢3級で、合わせ技で1級となっていた。

1級継続には変わりはないんだけれども、下肢が3級?
去年は2級。
この一年、進歩してないことはないと思うものの、相変わらず「立地上がれず」「立てず」「歩けず」で、車いす常用の身である。

自分の場合は手も不自由なので、合わせ技でどのみち1級なのであるが、もし、この脚の状態で、手に障害が無かったら『障害者3級』?

2級と3級が受けられるサービスの違いも、良くわかってないのだが、ともかく去年から大した進歩が見られないのに、2級が3級になるのが釈然としなかったので、リハビリに関係している、様々な方の見解を求めてみた。

すると、PTさん、ギランバレー患者の会、患者さん達、みんなその辺の基準を分かっていない。
ネットで出てくる基準書を見てもよくわからない。

そんな中で、リハビリ病院に勤める友人の医師から、極めて明確な答えをもらうことが出来た。
そのメールを後ろ盾に、昨日、現在通うリハビリ病院の、『3級』と記述した、現在の担当医をいじめてやった(笑)
「先生、なんで、私の脚は3級なんですか?
去年と何にも変わってないですよ。」
「いや、私も迷ったんですけど…」
明快な回答は得られない。
「はい、これ、読んで、2級に直して下さい。 先生、リハビリのスペシャリストでしょ、頼んますよ。」
読み終えて、
「わかりました。訂正いたします。」

厚生労働省の指導がいい加減なのか、障害者に対する行政ほどいい加減なものはない。
真面目に障害者のことを考えている、役人も医者も本当に一握りしかいないのだ。

以下、その一握りに当たる私の友人のお医者からのメールです。


肢体不自由の身障意見書には落とし穴があるのですよ。
特に脳外科、神経内科の指定医は片麻痺ばかりみているので「両下肢として」の評価がマニュアルに明記されていることを知らない!!
つまりこういうことです。
一下肢の機能全廃は3級なので、下肢は最も重症で3級とするわけです。
左下肢も右下肢もどちらも3級として別々に等級をつけてもいいのですが、そうはしなかったのですね。
ギラン・バレー症候群での下肢機能障害は片麻痺と異なり「両下肢として」評価するべきなので、そのようにしてもらってください。必ず一級(支持物なしで全く立てない、歩けない)か二級(室内の歩行は支持物あればかろうじてトイレくらいは往復できる)になります。

ちなみに、総合等級は「上肢と下肢」または「上肢と体幹」の等級を総合して決めるので、どのみち総合で一級なので、受けられる支援には変わりないように思えますが、自治体によっては、下肢3級と2級では差異がある可能性はありますので、正しい等級にしてもらうことが大切ですね。