車いすワイン試飲拒否問題の第1回口頭弁論を傍聴して参りました。
西武側の弁護士の、内容が全く伴わない、情けない答弁に呆れ果てました。
お客さんの安全を優先している。
西武の言い分はただそれだけなのです。
そのくせ、この前の日曜日に検証してきた通り、もはやその規制を取り下げたような、でも取り下げも徹底していないような、日本を代表する百貨店としてあり得ないお粗末なことになっています。

一方で、私は正直言って、西武の言いたいこと、やりたいことは分かりすぎるほどわかります。
あの人で溢れかえったデパ地下で車いすは邪魔なのです。
厄介者なのです。
車いすに乗った障害者が、試飲コーナーの前に車いすで陣取って、ワインの試飲をするなんて、あってはいけないと考えているのです。
これは、多分、8月7日の投稿時のコメントからも読み取れますが、日本人の半分はこの考えに賛同するのでしょう。
満員のJRに乗り込む車いす利用者しかり、日本では許されない行為と多くの人が思うのです。

あと2年後に迫ったパラリンピック、日本は辞退するべきです。
オリンピックだけやれば良い。
日本にはパラリンピックを開催する資格がない。
国民にも公共の事業者にも、行政にも。
車いすの利用者が通勤時間帯に電車に乗れない事態をなぜJRは改善出来ないのか?
西武百貨店はデパ地下を改善しようとは考えもせず、車いすを閉め出すことで事態を凌ごうとする。
トヨタの見せかけだけのJAPAN TAXIしかり。

日本に染み付いた障害者差別を、日本を代表する企業が改善しようとしない。
障害者のことを本気で考えている政治家がいない、企業も存在しない。

日本人の90%は障害者に無関心だと感じます。
障害者の理解者はきっと10%。
そんな国でパラリンピックを開催してはいけない。

なんてことを考えながら、東京地裁をあとにしました。