「車いすでのワイン試飲と、ジャパンタクシー乗車の取材」

8月7日に投稿した、西武の車いす利用者に対するワイン試飲お断りの件。
FBで、リアクション497件、シェア474件、コメントは私が返信した分も合わせ266件という、過去に例をみない反響でした。
その後も、DPI(Disabled peoples international)さんを通じて、新聞社2社、某国営放送から本件につき問い合わせがあり、私のカナダ人の友人は新聞社2社のインタビューを受けました。
(まだ、どちらも記事にはなってません。)

M新聞のインタビューには私も同席して、以来記者さんとはラインで繋がっていました。
で、昨日は、M新聞さんの取材に協力するという形で西武のデパ地下にてボジョレヌーヴォーを試飲して参りました。
正直、日曜日15時のデパ地下に車いすで行くという行為は、やはりしてはいけないことなんだ、と思うほど混んでいました。
でも、めげずにボジョレヌーボーの試飲にトライ。
「試飲させてください!」
すると、
いきなりきました!!!
売り場のバイトと思われる若いお兄さん、
「申し訳ございません。車いすの方のアルコールの試飲はお断りさせていただいているんです」
「どうしてですか???」
「前に、車いすの方の試飲後の事故がございまして…」
「俺は、大丈夫ですよ。こんな試飲で酔うわけないでしょ!」
「申し訳ございませんダメなんです」
「お兄さん、いま西武がこの件で訴えられてるの知ってます?」
優しく睨む
「少々お待ちください」
社員らしきお兄さんを呼んでくる。
社員のお兄さんは愛想よく、
「どうぞお試しください!」
と、飲ませてくれて、もう一種類お代わり分も注いでくれた。
「ありがとうございました。」
「この時間の店内は非常に混み合っておりますのでお気を付け下さい。」

同じワイン売り場の反対側で、同じくボジョレヌーボーの試飲をやっていたので、
もう一度。
こちらのお姉さんは、躊躇わず飲ませてくれました。
3種類をお試し!

トータル5口も飲んだけど、全部でグラスワイン半分ってところか?!
酔うわけないよね。

ここで、M新聞の記者さんから、欲張りな提案。
UDタクシーに乗ってサンシャインシティでやっている、全国物産展2018でも、車いすの試飲がどうなるかを試したい。

私も直ぐに乗ってしまう性質なので、西武デパートを出てタクシーを拾うべく池袋駅東口へ。
「この通りじゃ停めても、スペースなくて乗れないですよ…」と言ったんだけど、記者さん手を上げて停めちゃった。
可哀想なタクシーの運ちゃんと交渉している。
「okですよ!」
タクシーの運ちゃん、車の後ろを開けた。
私が車いすから降りて後ろのシートに乗って、車いすを積めばいい!と思ったようだ。
「運転手さん、車いすのまま、横から乗せて欲しいんですよ。」
「あっ、そうですか… ここだと、スペースも無いし、準備に30分かかるんですよ…」
「ですよね〜、無理ですよねぇ」
「すいません」

「xxxさん、西口行きましょう、あっちならスペースあるから」

西口に移動。
地上に出た途端、記者さんJapan TAX Iと、交渉開始。
あっさり快諾。
この運転手さん、あの不良品としか言いようのない2枚重ねのスロープを一枚だけ使って、急傾斜の状態で私を車内に入れてくれ、90度回転して、前を向こうと苦労しているところにストップをかけ、横向きのままでいいと言う。
先日の日本医大前では、違反になるので前を向かないとダメなんですと、前を向かせた上でしっかり車いすをベルト固定していた。
この運ちゃんいい加減だけど、おかげ様で乗車に要した時間は5分弱だった。
降りる時も5分。
トヨタの欠陥タクシーを補う、たぶん決まり事(もしかしたら、道交法?)を無視した、素敵な対応でした。

全国物産展では、当たり前だけど車いすだからと言って断られることなく、にごり酒、焼酎を試飲して、最後に秋田県の有料カウンターで新政を飲みました。

記者さん、あっちこっちの出店者に尋ねてたみたいだけど、一人として
「車いすの人には、アルコールを出せない」という発想を持った方はいなかったそうです。

西武デパート車いす試飲拒否問題、明後日、第一回口頭弁論です。
人生で初めて裁判所で傍聴席に座ってみようと思います。
すでに有給申請してしまいました(笑)