ボクが、京都橘高校吹奏楽部、KYOTO TACHIBANA SHS BANDを知ったのは、昨年の夏のことでした。
その日はなんとなくツイッターのTLを眺めていて、その中で「ローズパレード、京都橘」という字が目にとまり、何気なくそのリンク先を
訪れるとローズパレードの動画が。
動画を見ての第一印象が「何だ!これは」 。
とにかく驚きでした。
飛んだり、跳ねたりのダンスをしながらの楽器演奏、楽器演奏をしながらの飛んだり、跳ねたりのダンス。
ボクは楽器演奏は全くしないし、その方面は全くの素人ですが、楽器を演奏しながら、飛んだり、跳ねたりのダンスをすることの困難さはよーく想像ができます。
しかも、演奏もダンスもほとんど完璧。片手間でやってるのとは訳が違う。
それまで、ボクはマーチングバンドって、軍楽隊が起源だと思うし、ユニホームはミリタリールックだし、規律と統制を重んじ、組織的で一糸乱れず整然と、しかも無表情で行進する。演奏する曲も行進曲中心。
だから、どうも全体主義に親和性があるようで個人的にはあまり好きでなかったし関心もそれほどなかったんですね。
ところが、このKYOTO TACHIBANA SHS BANDの動画を見て、今までの先入観というか偏見というか完全に覆されました。
演奏だけでなく、踊りは踊るわ、笑顔は絶やさないわ、観衆に手を振るわ、観客とハイタッチはするわ、歓声はあげるわ、ユニフォームも独特。
こんなバンドが有ったのかと。。。。
普通、曲を演奏するバンドとダンスを踊るダンサーとは役割分担されていて全く別ですよね。
ところがこのバンドは、演奏者=ダンサーでもあるんですね。
何か一粒で二度おいしいみたいな得した感覚がしました。
とにかく、見ていて楽しい。
その後、KYOTO TACHIBANA SHS BANDが気になっていろいろと動画を見たり調べたりするようになりました。
寡聞にしてボクは全く知らなかったんですが、すでに、KYOTO TACHIBANA SHS BANDって吹奏楽やマーチングの世界では何度も金賞を獲ったりしている実力も評価された名門で有名な学校だったんですね。テレビでも何度も紹介されたり、出演したりもしてるらしいです。(ボクは地上波テレビはほとんど見ないから知らなかった)
よくご存知の方から見れば、今頃知ったのか、っていうことでしょうけど・・・
ウィキによると、
京都橘高等学校吹奏楽部
女子校時代より各コンクールの近畿大会の常連であったが、2000年の男女共学化を機に、男子生徒も受け入れを開始した。男子生徒を受け入れ後は、多数の全国大会にも進出するなどしている。また、「NHK吹奏楽バトル」での優勝実績がある。
本校吹奏楽部は青色またはオレンジ色の統一ユニホーム(女子部員はスカートタイプ)が特徴で、高い演奏力とダンス技術を併せ持ち「オレンジの悪魔」という愛称で知られている[1]。
1890年に開始され毎年100万人以上の集客規模があるアメリカ合衆国・パサデナ市のローズ・パレード[1]に出場するなど近年では世界にも進出しており[2]、2018年1月1日に開催された同大会にも、全世界数百団体が応募し僅か約10団体しか出場不能という高倍率、かつ一度出場すると5年間出場資格がないと言う制約がありながら、本校は6年ぶり2回目の出場を果たした[1]。この2回目の出場は2018年現在、日本国内では唯一本校のみが記録している[1]。
テレビ出演も頻繁にあり、1億人の大質問!?笑ってコラえて!の「日本列島 吹奏楽の旅」に出演する常連校となっている。
2018年には、第100回全国高等学校野球選手権記念大会に向け作成された福山雅治による楽曲『甲子園』のミュージック・ビデオ撮影に選ばれた5校のうちの1校として参加した[3]
だそうです。
ここにもあるように、ローズパレードパレードに出場できるって、その世界では大変名誉のあることらしいです。
しかも全世界数百団体が応募し僅か約10団体しか出場不能という高倍率、かつ一度出場すると5年間出場資格がないと言う制約がありながら、6年間で2回も出場を果たす、なんて、凄いですね。
海外でもその実力とユニークさが評価されてるってことでしょう。
ローズパレードって全長8.9キロ有るそうで、かなりの重さのある楽器を持って、激しいダンスをしながら演奏、(普通これだけ激しいダンスをしたらそれだけで息が上がって演奏どころじゃないですよね)
それで、8.9キロって云う長丁場を歩ききるって相当鍛えた体力や心肺能力がないとできないことだと思います。驚きです。
ボクがこのバンドが好きなのは、演奏しながらダンスを踊るという常識破り、型破りな点もそうですが、何より軍事色や軍隊色がないこととですね。
京都橘高校吹奏楽部の創始者の平松先生によると、日本のマーチングは、戦前の学校教育で取り上げられたとき、形式、音楽、制服、指導方法の面で軍事スタイルから始まったとのことで、軍隊式マーチングバンドが主流であった東京と競争するために、マーチングで女性らしさと伝統的な京都のタッチを表現しようとし、日本のハープ(琴?)を演奏するなど、多くのことを考えたらしいです。ステージパフォーマンスでは、特徴として来たのは、ダンスのような振り付けで、1980年代には早くも実践されていたそうです。創設当初から非軍隊志向、ダンス志向があったんですね。
橘のパレードのスタート時に必ず演奏される「Down By The Riverside ダウン・バイ・ザ・リバーサイド」は元は黒人霊歌だそうですが、ベトナム戦争時にも歌われたという反戦歌というも象徴的でしょうか。
普通、吹奏楽部というクラブは、文化系、芸術系のクラブってことなんでしょうけど、橘の場合、激しいダンスもするわけで、同時に体育会系クラブと云っても良いくらい体力を鍛えないとできないことだと思います。
で、体育会系クラブは勿論のこと、文化系クラブとかでも、吹奏楽部とか合唱部とかにもよくありがちだと思うんですけど、勝利至上主義の為、生徒の自主性よりも、指導者が目立って、独裁者のように振る舞う、そういうクラブをよくドキュメンタリーなんかで見かけたりするんですけど、京都橘にはそういう生徒がやらされてる感がしないんですね。
ダンスの振り付けも生徒が自主的に振り付けしてるらしいし、歓声をあげる演出も生徒自身が考えたらしい。普通、音楽的な質を重視するであろう指導者が思いつくわけないですよね。
何より生徒自身が楽しんで演奏してるってことが、動画を見ると伝わってくるんですね。だから見ているボクたちも見ていて楽しい。
いろいろ素人の戯れ言を書いてしまいましたが、本題はというと、KYOTO TACHIBANA SHS BANDを絵に描いてみたいと思いました。
で、パート別に描くとしてざっと数えてみたのですが、少なくとも20枚前後の連作になるかなあと・・・。
空いた時間を使って描いてみたいと思ってます。
というわけでまず一回目は
ドラムメジャーさんを描いてみました。
『「敬礼・・・Winter Games」・DM』 A4
曲目「Winter Games」演奏時のDMさんの”笑顔の敬礼”を描いてみました。
ドラムメジャーさんの凜としたところ、と同時にKawaiiところ、その二面性が同居してる様が表現できればと思いながら描いてみました。
ドラムメジャーさんが持っているバトン、実物を見ていないから、細部がよくわからなかったのでアマゾンで調べて描きました。
小さいA4サイズで描いたのと、橘さんを描くのは初めてだったのであまり良いできではないかな。。まあ最初なんでこんなもんで・・・
↑こちらが下絵になります。
下絵のでき次第で、60~70%以上決まってしまいますね。ボクの場合。。。
最後に、まだ「KYOTO TACHIBANA SHS BAND」を知らない方のためにローズパレードの動画を張っておきますね。
これは地元のテレビ放送ですね。アナウンサーが"dance style"とか"different style"とか言ってますね。
こちらは米国の方たちが撮影した動画を集めた動画ですね。
米国人たちの反応が半端じゃないですね。
続きは次回、橘の絵を載せたときにまた。。