妖精さんの刺繍。
ベビーベッド用の、ベッドカバーか布団カバーを作ろうかと思っています。
10センチ×10センチの枠が36個あり、ここを刺繍で埋めなくてはなりません。
できあがればおなぐさみ。
しかし夏休みになってからというもの、手芸三昧。
私の本職はたぶん絵描き屋なのに、これでいいのでしょうか。
それに、天才刺繍家Malikoさんと、同じスペースに私の刺繍を展示するなんて、いえ、私の刺繍は作品として展示するのではなく、個展を装飾する備品のようなものなんですが、それにしても。
そんな折、Malikoさんが、「図案を売れば?」とおっしゃってくれ、あ、そうか、と思ったんです。
私が刺繍を始めて、15年余りになりますが、図案を見て刺したことは、一度もありません。
描きたい絵、思いついた絵を、ペンの変わりに刺繍糸で描いています。
だから、絵を描くように刺し、運筆の順番と、運針の順番は、同じです。
つまり、私の刺繍は、刺繍が下手でも、絵に意味があるんですよね。
そう思ったら、気が楽になりました。
だって刺繍が楽しくて、絵を描く事を忘れてしまいそうで、罪悪感があったんです。