昨日は月一で開催している石の勉強会。
石と言っても、私達が勉強しているのは宝石(いし)のほう。
ファセットの付いた石ですね。
昨日のテーマはコランダム。
主にルビー。
合成ルビーサンプル
左からベルヌイ、ラモラ、クニュシカ、チャザム
蛍光性を見てみます チャザム製は少し蛍光します
クニュシカ製の合成ルビーは蛍光します
こちらはラモラ製真っ赤に蛍光しました
ベルヌイ法の合成ルビーは蛍光弱め
天然ルビーの当てっこ(*^_^*)
右の二つが天然ルビー
こちらは天然ルビーに見間違えそうな真っ赤なガーネット
天然ピンクサファイアの格子拡散処理石
ライトを当てて見易くします
鉛ガラス含侵処理ルビー
天然ピンクサファイアの鉛ガラス含侵処理石
ルーペで内部を覗くと気泡で一杯でした
上 鉛ガラス含侵処理ルビー原石 下 ベトナム産無処理ルビー原石
ベトナム産ルビー原石にそっくりなスピネル原石
コランダムの処理で一番多く行われているのは加熱処理です
昔、タイの宝石の街、チャンタプリで大火事があって、
ほとんどの研磨工場が燃えることがあったんですね。
(40年~45年くらい前かな?)
その火事が鎮火した後、自分の購入した石が残ってないか
焼け跡を探しに来た人たちが見つけたのは
自分が購入した時よりも美しい原石。
そこで原因を考えたら“火事”。
彼らは安く購入した価値のない石(潜在能力のあるもの)を
加熱すると美しくなるという錬金術を発見したのですね。
いまや加熱処理は宝石業界の常識。
それは大火事から始まりました。