湯浅一郎 群馬県立近代美術館 | ATELIER MINE  

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生誕150年 湯浅一郎
明治元年、上州安中生まれの最初の洋画家

 

群馬県立近代美術館

 




1974年竣工 磯崎新氏設計の美術館
私が初めて訪れたのは79年、十代の頃でした。

群馬県にゆかりのある近代洋画家の作品が並ぶ展示室で
代表作の「画室」の作風を観て、すぐに連想した黒田清輝の絵
師弟関係にある黒田清輝と湯浅一郎、
背景に描かれた画中画が黒田の作品ではとの議論があると
知ったのは、つい最近、、
机に座ったまま、
一部の研究者しか持ちえなかった情報が獲得できる
ネット社会の有難さ、、みたいなものを実感。






「ISIDRO」(イシドロ)は、キリスト教の聖イシドロ、
「田舎者、お上りさん」のような意味もあり、
「一郎」を、スペイン風にもじったのではとのこと。

 

以下、画像は図録を撮影したものです。

初期の風景画


「伊香保の渓流」 1894

 



「釣り人のいる風景」 1899

 


「清水寺」 1905



滞欧中に制作されたベラスケスの模写
左下のマルスなど、今、国立西洋美術館に来ていますね。

 

 


「アルカサスの庭」 1906 - 07

 


「踊子」 1907‐09
 


「バラ」

 



西洋絵画を貪欲に探求した姿がうかがえると共に、
多様な表現を試みており、どれも見応え有、
明治期の人の技量に感嘆します。



「風景(建設中の国会議事堂)」 1925年頃
周囲に高層建築物のない東京の街が、時代を感じさせます。

 


聖徳絵画館壁画下絵」(赤十字社総会行啓) 1924-27




絵の完成を伝える地元紙・上毛新聞 1929(昭和四年)

 

 


この美術館の常設展示は、

教科書に登場する著名な近代の洋画と共に、
その画家と関わりの深い郷土ゆかりの画家を紹介しています。
 

今回の企画展となっている、黒田清輝に師事した 湯浅一郎

岡鹿之助と共に渡仏した盟友 南城一夫
岸田劉生を訪ねて追いかけた 横堀角次郎
 

教育普及活動にも熱心でジュニアガイドも充実、なのに、、
少子化で公立学校の専任美術教師が少なく、
又、中高生が行きにくい立地だったり、残念な部分も有、、
それ以上に、そもそも、地方の美術館、
働き盛りの人たちや、子連れの若い家族が極端に少ないと、、

危惧するのは私だけでしょうか。



7月からの企画展は、

サンダーソンアーカイブ 
ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 ―美しい生活を求めて

楽しみな内容ではありますが、、
「手仕事の復活」を目指したモリス、
ものづくりすら衰退していく日本の地方都市を、
アーツ&クラフツの視点から再考して欲しいと願います。