ではつぎにブイヨンに塩を加えるタイミングについて。
塩をすれば、液体に流出する旨味は少なくできる(すでに水にミネラル分が溶けているので)のですが、ある程度はブイヨンに旨味が溶け出てくれないと困ります。ポトフとは、ブイヨンもお肉も野菜も、みんながおいしくないといけない料理ですから。
かといって、煮込みの最後に塩を加えたら、やっぱりお肉からは旨味がだらだらと溶け出てしまうことに。
そこで私は途中である程度の量の塩を加えてお肉からのうまみの流出をある程度止め、あとは水が減ることを考えながら少しずつ塩を足して、ラストに味を完成させることにしています。
使う水の種類によっても少し味が違ってきます。
水道の水は日本では普通は軟水ですが、フランスでは硬水。
でも最近は日本で硬度の高いミネラル水も売られています。硬度はマグネシウムとカルシウムの量。
硬度の高い水にはすでにミネラルがたくさん溶けているので、硬水で煮込んだほうが、お肉の旨味はでにくいということになります。となると、ブイヨンはあまりおいしくならないのか??と思いますが、だらだらっと旨味がでてこずに、クリアな味わいに煮上げることができます。カルシウムは蛋白質を固める作用があるので、くさみ物質と結びついてアクとなって浮いてくるのです。
これは同時に同じレシピで同じように、軟水と硬水(エヴィアンかヴィッテル。硬度300程度)で作ってみると、微かながら、でもはっきりとした味の違いがでてきて、面白いものです。もしあればぜひ試してみてください。
ちなみにコントレックスの硬度は1468mg/1L
ここまで硬度が高いと、逆にお肉が固くなってしまうのだとか(試したことはありませんが・・)。もしコントレックスを使うなら、水道水で薄めて硬度300くらいにもっていきます。具体的にはコントレックス180mlに水道水820mlで、だいたい1Lの硬度300の水ができます。
硬水を使ってクリアに仕上げるなら、水が湧いてからお肉を入れることをおすすめします。水からゆっくり沸かすとブイヨンはにごってきますが、沸いているところにお肉を入れればすぐに表面が固まるので、ブイヨンはにごりません。つまりすっきりした味になるということです。








