初めての旅の時は、たくさん「与え」てしまった。
物乞いに、だけではなく、
友だちになった人たちにも、いつも何かをおごったり、多めに払ったりした。
タイで仲良くなったビルマ人のナランには、仕事のあと一緒に飲みに行くと、私は率先して代金を払った。
「私の国ではビールは三倍くらいする。だから150円なんて私には何でもないから」
もちろんナランの収入はそのビールが3~4本で終わり。
私にとっては、痛くも痒くもない金額なんだから、友だちだから、そう思っていた。
だけど、いつからかナランが、何も言わず、よろしくーという態度になっていったのを感じた。
ナランは、私のおごるのに、期待してしまっていたのだ。
もう、私はふたりの間に、平等な友情が生まれ得なくなってしまった事に気付き、これまでのことを、とても後悔した。
後悔したのに、その教訓を忘れて、モロッコでも、同じように率先して払った。
私のほうが恵まれた環境で稼いでいるのはもちろんのこと、世話をやいてくれるから、色々案内してくれるから…だから払ってあげようと思った。
でも、結果は同じだった。
仲良くなった子は、結局私の財布を期待する事になり、しまいには、少なからず盗もうとした。
もうその時、友情も何も、人としての情がなかったのは明らかだった。
友だちだろ、嘘なんかついてないよ、そんな言葉に、泣きじゃくりながらぶちキレて、ポコポコぶんなぐって去った。
そのあとくる連絡も、完全に無視した。
後味のわるい記憶も、実際は自分のせいだ。
私が友だちになりたいと思う人は、誰だって優しい目をしていて、美しい心を持っていたはずだ。
欲を誘い、関係性を変えた。
その関係性をつくったのは、自分なのだ。
最初から、払わなければよかったんだ。
払ってしまったから、期待してしまうのだ。
支援のつもりで、
寄付のつもりで、
それは、全然ためにならない。
支援をするなら、システムを変えてください。
寄付をしたければ、全ての人にしてください。
いまはそう思う。
だから、いまは与えない。
その場の同情で、与えないようにしている。
モロッコの街角
物乞いに、だけではなく、
友だちになった人たちにも、いつも何かをおごったり、多めに払ったりした。
タイで仲良くなったビルマ人のナランには、仕事のあと一緒に飲みに行くと、私は率先して代金を払った。
「私の国ではビールは三倍くらいする。だから150円なんて私には何でもないから」
もちろんナランの収入はそのビールが3~4本で終わり。
私にとっては、痛くも痒くもない金額なんだから、友だちだから、そう思っていた。
だけど、いつからかナランが、何も言わず、よろしくーという態度になっていったのを感じた。
ナランは、私のおごるのに、期待してしまっていたのだ。
もう、私はふたりの間に、平等な友情が生まれ得なくなってしまった事に気付き、これまでのことを、とても後悔した。
後悔したのに、その教訓を忘れて、モロッコでも、同じように率先して払った。
私のほうが恵まれた環境で稼いでいるのはもちろんのこと、世話をやいてくれるから、色々案内してくれるから…だから払ってあげようと思った。
でも、結果は同じだった。
仲良くなった子は、結局私の財布を期待する事になり、しまいには、少なからず盗もうとした。
もうその時、友情も何も、人としての情がなかったのは明らかだった。
友だちだろ、嘘なんかついてないよ、そんな言葉に、泣きじゃくりながらぶちキレて、ポコポコぶんなぐって去った。
そのあとくる連絡も、完全に無視した。
後味のわるい記憶も、実際は自分のせいだ。
私が友だちになりたいと思う人は、誰だって優しい目をしていて、美しい心を持っていたはずだ。
欲を誘い、関係性を変えた。
その関係性をつくったのは、自分なのだ。
最初から、払わなければよかったんだ。
払ってしまったから、期待してしまうのだ。
支援のつもりで、
寄付のつもりで、
それは、全然ためにならない。
支援をするなら、システムを変えてください。
寄付をしたければ、全ての人にしてください。
いまはそう思う。
だから、いまは与えない。
その場の同情で、与えないようにしている。
モロッコの街角
