ジュエリー作家のCiaociao日記

ジュエリー作家のCiaociao日記

イタリア帰りのジュエリー作家です。行って帰ってきただけですが
徳島県北島町でA&Cというお店でジュエリー工房をやっています。
ジュエリー作家ですが職人の協同組合の仕事をしたり、藍染関連のお仕事もしたり、そういった業界に深く関わる人目線で情報発信もします。

A&Cのホームページはこちら ^^

ジュエリー工房Athensではカスタムオーダーを中心にジュエリーの制作を行っています。

この夏、東京ジュエリーフェス2024にワークショップで出展します

7月12日~14日、ビッグサイト西ホールにて開催です 東京ジュエリーフェスについてはこちらから

お時間のある方ぜひお越しください

 

 

染め上がりの藍シェル  藍シェルはジュエリー工房Athensのオリジナルジュエリー素材です。

 

厳密には染め上がりからの1工程を挟んでいますがそこの工程は企業秘密です

この後表面のコーティング加工に出します

 

 

今は工房でお仕事をしております

が、明日からまた出張

先週はずっと長崎

 

いろいろ仕事をしながらなので散歩もろくにできず…

 

歩いてるけどね

 

 

 

この時期になると藍の畑仕事は忙しいようです。

藍師さんは毎日、畑で雑草を取り除く作業に追われています。

これは刈り取りが終わるまで延々と続くとのこと。

 

藍については詳しい人でも実はよくわかっていないこともあって、研究をされている人と話をするのは非常に楽しいものがあります。

研究があまり進んでいない藍染ですが、単純な話としてですが、藍が非常によく染まる時期と染まりにくい時期があります。

これについてもいろいろと考察してきましたが結論として出ている論文を見つけることはできませんでした。

発酵が進みやすい夏場の方が染まりやすそうなものですが、実態としては夏は染まりにくいです。

 

シェルに関してのみの話になりますが、どうも石灰の使用量にヒントがあるのではないかと言う結論に至っています。

時間とお金があればじっくり研究して論文の1つもまとめたいなぁと思いながら、藍シェルの出荷準備に追われている毎日…

 

人の営みの中で人が育ててきた文化です。

これからもいろいろな人が関わっていくのでしょうが、できれば研究って言う分野で私より熱心な人(研究職なら大勢いるのです)が研究してくれないかなぁ…

 

現在、うちの工房、AtelierAthensではイタリアンジュエリーをメインで展開しております。

基本的には自分でデザイン、製作、販売をします。

 

どんなジュエリーなんですか?って言うお問合せも割といただきますので、一番メインでやりたいお仕事紹介。

 

 

エメラルドを入れた透かし彫りのリング。

作業としては簡単です。

0.5㎜の穴を開けて、糸鋸を通して手作業で六角形に切るだけ。

六角形の大きさは1㎜の円に内接するサイズです。

 

ほとんどはオーダーでやっていますが、このリングは見本として作った物。

今売ったら金を買うのが高くて怖い…

イタリアで教えてもらった技法マードレヴィタート

他にやる人がほとんどいないので日本でこれを作れる人はほんとに私だけかも?

 

特別に難しいわけではないですが、手間がかかります。

 

 

ネジ切ダイスを使ってネジ山を作るだけの簡単な作業です

イタリアのMeli社だけが扱っている技法ですが、古くはエトルリア文明のころに同じような技術が使われていました。

 

細かいものは細かく作れば良いのです。

シンプルなもの、コンテンポラリーなものがデザイン的には人気があったりもしますが、私はアンティークが好きなわけで、そういうものが作れれば良いなが仕事になっているだけなのです。