長岡月例展 | a.r.t.

長岡月例展

長岡月例展

会期:11月7日(月)まで

会場:ギャラリープロムナード

長岡市殿町2丁目・ロイヤル長岡3階

[長岡駅より歩7分。国道(旧17号)沿い、小嶋屋そば店 の向かい側]


昭和60年5月にオープン、21年目となる市内最古参のギャラリー。開廊から11年間にわたり毎月開催されていた「長岡月例展」は同ギャラリーの代名詞のようでもあった。

今回10年ぶりの復活。今年で画廊の活動に一区切りつけるとのことからの、さよなら企画のひとつ。展覧会のDMも昔の仕様のまま作られているなど、懐かしさが随所に感じられる。

「長岡月例展」とは、描くことの好きな者たちが集まり毎月新作をギャラリーに持ち寄って発表するというもので、言葉で書くと単純なものだが、実は60年以上前に端を発している。このことを情報誌「マイ・スキップ」の特集(2005年4月号)で書いた。以下、そこからの抜粋。


「長岡月例展」は、昭和20年8月1日の空襲でほぼ全市が焦土と化した中、わずかに焼け残った袋町の一角で細々と開いていた喫茶店「オアシス」 の中に、趣味で絵を描く‘まちの画家’たちが作品を持ち寄ったものに基する。

画材も置いていたその店のなか、十人ほどが月に一度作品を持ち寄っては口角あわをとばして芸術論をぶつけあい、戦後の荒廃のなか、それらの絵にひとときの安らぎを見出す市民も多かったらしい。

このときの月例展は喫茶店ギャラリーが使えなくなるなどで、一年たらずで自然消滅したが、それから40年後ギャラリープロムナード誕生時に、長岡在住文人画家・羽賀善蔵(明治43年~平成15年)の「長岡月例展を復活させたい」という強い思いと、ギャラリーとして「市民の憩いの場に育てていきたい」との意向とが結びつき、新しい画廊の骨格として位置づけられて最スタート。平成7年12月まで11年間にわたり続けられた。



・喫茶店「オアシス」は、市内の画材店「カネコ画房」の前身にあたります。

・ギャラリーの前にある小嶋屋そば 。11月8日(火)は(新そばまつりで)500円で新そば食べ放題(かき揚付き)となるそうです。