こんばんは。

 

中小企業の

企業発信サポートをしている

オモシロホンポスタッフの

森 はるえです。

 

 

***

 

 

先月の出張のとき、

京都でうちのかわけん社長と

とある個人タクシーに乗ったときの話です。

 

 

乗車した印象は、

いたって普通の個人タクシー。

ドライバーさんは高齢の方。

 

 

しかし、しばらく走った時、

かわけん社長がドライバーさんに

「なんで、『ただのりタクシー』なんですか?」

と尋ねたのです。

 

 

ダッシュボードをみると、

個人タクシーの屋号に

「ただのりタクシー」と書かれています。

 

 

するとドライバーさん、

「よくぞ聞いてくれました」とばかりに、

ご自身の半生を話始めたのです。

 

 

***

 

 

「ただのりタクシー」の「ただのり」は

ご自身の名前。

 

お寺の次男として生まれた

そのドライバーさんは、

親鸞聖人の本名「忠範(ただのり)」から

名付けられたのだそうです。

 

 

学生の頃、一流大学・一流企業の

ことばかり考えていた時、

ある先生との出会いが人生を

大きく変えることになったといいます。

 

 

「大事なのは、どういう生き方をするかですよ」

 

「腹立つ奴がいるやろう、

 そいつに腹立ててたら同じレベルやで。

 そいつを笑って許す位の度量がなかったら、

 大物と言えんで」

 

「天狗になったらあかんで」

 

 

そう穏やかに笑顔で話す

先生に感銘を受け生涯師事。

ここ数年は、この学びを伝えたいとの想いで

「ただのり」を名のっているのだそうです。

 

 

ドライバーさんは照れ臭そうに、

「これ読んで」といって

手製のニュースレター(手紙)をくれました。

 

 

↑こちらがそのニュースレター

 

どうしても、 社会的地位の高い方や、 業績の優れた方に弱いのが、私達です。 それ等は「生きる様式」 ばかり見て、「生き方」との差が自分の中にはっきりしてないからです。 「おかしい事はおかしい!」 そのおかしい事を、どんどんはっきりさせる事により、 迷わず、 惑わず、 力強く、 生きて行けます。

(中略) 

一度しか無い人生、本当に悔い無く、日々を大切に生きなきゃと、つくづく思うような年になりました。75才まで、現役で仕事をさせて頂ける事が有り難く、 後は、健康管理だけで、半年に一度の割で血液検査もしながら元気でやっております。

 

わずか数分の会話なのに、

映画を観ているような濃厚な時間。

 

タクシーに乗る前は

仕事の話をごちゃごちゃ話してた

私たちですが、

ただのりさんのお話に

「ハッ」とすることがありました。

 

 

“神様って、

こんな思いがけない形で

メッセージをくれるんだろうか”

 

そう納得してしまうような

本当に不思議な出会いでした。

 

 

 

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