【ボルドーからやってきた1922年製 PLEYELついに納品!!】 | Atelier Pianopia -大切な音と一生、一緒に。

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アンティークピアノと足踏みオルガン『アトリエ ピアノピア』
修復家の想い、楽器修復の日々で感じた音LOG

『プレイエルがほしい!!』とお客様からご連絡頂いたのは、

今年の始め頃。

そこからフランスで探して、見つかり

輸入し、修復して、この日を迎えました。

 

このPLEYELは、実は、フランスのボルドーで見つかったピアノなのです。

 

プレイエルは、素晴らしくて製造番号から当時、

どこの誰がいくらで買ったかって事などが、

台帳にしっかり記録されています。ショパンの名前が書いてあるものもあるんですよ!

(もっと詳しく言うと、工場でどこのパーツを誰が製作したか、などの記録も製造番号から調べる事ができるんです。)

その製造番号台帳に、はじめの買主の地名が、ボルドーと記載がありました。

 

その台帳みただけでも、私は1人で感動しました。

列車もない時代に、

『このピアノは、約100年前、ピアノ工場があったサンドニからボルドーまで、

何日もかけて馬車で運ばれたのかなー?

そして100年近く自然豊かなボルドーで育ったのかなー。

そして今、

飛行機に乗って日本へやってきてくれるなんて!!』っと、歴史を想像するだけで、

『なんてこのピアノはロマンがあるのだろう!!!』とワクワクしました。

 

修復が完成し、美しい音色に蘇った日が、いよいよやってきました。

お客様ご家族も、この日をとても楽しみにして下さっていていました。

 

夜には、なんと!!!

今年、

三矢直生さんの『ジョルジュサンドショパンへの手紙』の公演で、

Pianopiaのプレイエルでショパンの曲など美しく演奏してくれた

ピアニストの青木智哉さんが駆け付けて下さりました。

その場のお客様のリクエストに応えて、

ショパンだけでなく、

クリスマスの曲やお子様の好きなディズニーやジブリなどなど、

幅広くたくさん演奏してくださったり、

お子様達がクッキーに可愛くアイシングしたプレイエルのケーキを頂いたり、

ピアノピア職人のHinazo-さんのプレイエルのミニチュアを見てもらったり、

ピアノの前で記念写真をとったり、

PLEYELも、とても喜んでいるようで、すごく美しく歌っていて、

 

日本のあたたかな家族の一員に、すっかり溶け込んでいました。

 

私も、蘇ったピアノの音色を聴いて、

そして、こうやって喜んでくださる姿を見れるこの日は、

特別で、この上ない瞬間で、とても嬉しかったです。

 

ピアノ修復は、時間も、手間もかかるし大変だけれども、

古きよきピアノの音色は、私にとってやはりとても魅力があり、

これからも古きよき楽器の修復をどんどん続けていきたいと思います。

 

 

 

この日、ピアニスト青木智哉さんのプレイエルでも演奏は、

Pianopia YouTubeチャンネルで

12曲ほど聴く事ができます。

(こちらから連続再生できます。)

 

普段、プレイエル演奏は、

どうしてもショパンが多くなりますが、

お子様のリクエストに応えて、

ディズニーやスタウォーズ!!なども、弾いてくださって(笑)

なかなかプレイエルでこんな曲目を、聴けないので楽しかったな⭐️

(時折、赤ちゃんの声や、窓に映るツリーに癒されますよ。)

楽しいのでよかったら、ぜひ聴いてみて下さいね。


Hitomi♪