患部の写真は、自分と同じお悩みを持つ方々のもとへ情報が伝わればと言ってくださる義指ユーザー様のご厚意で使用させて頂いています。

 

指の先端、爪付近のお怪我でお悩みの方から依頼を受けた時の義指です。

この部分でお怪我をされた方は多くの場合写真の様に指先の皮膚の膨隆と爪の変形が起こり、見た目の問題でお悩みになる方がいらっしゃいます。

 

この様な第一関節の先で切断するタイプの指切断では、義手を作るのに少しテクニックを要する場合が多いです。

第一関節の手前(根本側)や第二関節付近での指切断では、指に被せるキャップの先端を自由に彫刻できるのに比べ、長く指が残っていて、さらに指先が膨隆変形していると普通に指キャップ状に義指を製作しても、装着したときに不自然に太い外観になってしまったり、義手の爪の下に本人の硬い爪が入るため義手の爪が下から押され、装着時に変形した形に夏てしまう場合があります。

 

当社では下図のように本来の指の長さよりほんの少し3~4㎜ほど長い義指の中でご本人の指を上手く目立たないように収納する構造で製作しています。

 

 

義指の関節の位置と指先の位置を数ミリ伸ばすことで、ユーザー様のお指の一番膨隆している所が義指の第一関節の節の膨らみに重なる所に来るように作ることでシークレットブーツのようなシークレット義指にすることでより目立ちにくく製作致します。

 

実際の装着した状態がこちらです

指先の膨隆が丁度節のあたりに来ることで全体的な見た目のバランスがスッキリして不自然に義指が膨れて目立つ様な事が無くなります。同時に義指の爪の真下にご本人の指の爪が来る事が無くなったことで、製作用のスペースが確保できてより細かい色のグラデェ―ションを仕込めるようにもなります。

 

ホームページの方で他の角度からの写真も多数掲載させて頂いています。

Atelier Natural 平岡製作所

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