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現在建設中の県・市連携文化施設。

 

この設計・運営計画の内容に

反対します。

 

秋田県民会館と秋田市文化会館を

合わせて1つの建物とし

その中に「高機能型ホール」(大ホール)と

「舞台芸術型ホール」(中ホール)が

入ります。

 

その内の「舞台芸術型ホール」に

音響反射板(反響板)を設置しないと

県・市は決定を下しました。

 

反響板がないと

器楽、声楽、合唱、吹奏楽、オーケストラ等

生音の音楽は

十分な響きが得られず

客席には貧相な音しか届きません。

わざわざホールへ足を運んでも

まともな音楽が聴けなくなります。

 

また

奏者にとっても悲惨です。

ステージ上の天井に

音が抜けてしまい

お互いの音が聴こえず

アンサンブルが成り立ちません。

自分たちの演奏が

聴こえなくなるのです。

 

2017年の整備計画に

「舞台芸術型ホール」の主用途は

『演劇、舞踊、音楽、伝統芸能、大衆芸能などの上演』で

『秋田市文化会館大ホールの代替施設』

と書かれています。

 

つまり

「多目的ホール」としての

役割を果たすことになります。

というかそうなるべきです。

「音楽専用ホール」や

「演劇専用ホール」では

ないということです。

 

これまで

秋田市文化会館では

上記の通り

様々な分野の催し物が

開催されております。

新文化施設でも

これらに対応できる機能を引き継ぎ

県民・市民が安心して

使えるようにするべきです。

 

しかし

いつの間にか

『演劇や舞踏など舞台芸術の上演を

主用途とするホール』

(「基本設計概要版」より)

と主用途が変更されていました。

 

「多目的ホール」であるべきところ

「演劇・舞台専用ホール」を

作るという方向です。

 

音楽が舞台芸術から外され

反響板は設置しないことに

なりました。

 

このことを

音楽関係者が知ったのは

工事が始まった後です。

それまで知らされて

いなかったのです。

 

反響板があると

バトンや照明など

演劇の演出に必要なものを

設置するのに邪魔になるとのことです。

 

ちなみに

多目的ホールで

反響板を設置するのは

常識です。

 

反響板を設置しない

プロセニアム形式

(今回採用される舞台形式)は

上記に書いた通り

満足な響きが得られず

音楽の用途としては

使えなくなります。

 

整備計画には

ご丁寧にも「用語解説」が

書かれております。

 

『プロセニアム形式の舞台で(略)設置される』と。

なのになぜ設置しないのでしょう…。

 

文化会館小ホールを使っていた層には

「高機能型ホール」や

「アトリオン音楽ホール」は

キャパシティーが大きすぎるので

「舞台芸術型ホール」の

1階部分だけを使う

またはリハーサル室を使う

と、県や市は考えているようですが

反響板のない

「舞台芸術型ホール」は

もちろん使えませんし

リハーサル室は

ホールの替わりにはなりません。

利用人数だけを見て単純に

リハーサル室で良いだろう

とはなりません。

 

練習のために

ホールを借りている団体も多く

その場合

利用人数は少なくなります。

(お客さんがいないから当たり前ですが。)

しかし

わざわざホールを借りて

練習することの意味を

文化・芸術に長けた人のいない

お役所には分からないようです。

 

ホールの備品購入には

大変高い専門知識を要します。


【備品について追記】県・市の担当者より地方紙2020年2月24日付で『20年度、文化団体や専門的な知識を有する方々などの意見を聞く機会を設け、そうした意見を踏まえた上で必要なものを選定する予定』とのことで回答を頂いておりますので、ここに記しておきます。

 

例えば

ピアノの購入には

有能なピアニストによる選定が必須です。

しかし県・市によると

専門知識のない職員が選ぶそうです。

単純に

「ヤバイ」と思わないのでしょうか…。

 

皆さま想像してください。

あなたがピアノを弾いたことがない

まったく知識がないとします。

 

なのにある日こんなことを

言われるのです。

「県のホールのピアノを選んでくれ」と。

選べますか?

「そんなの無理」だと思いませんか?

 

それを県・市は

やろうとしているのです。

 

私はピアニストなので

ピアノを例にあげましたが

もちろんそれ以外にも

無数の設備が必要なので

それぞれの専門家が必要です。

 

しかし県・市には

専門家が不在の状態です。

 

ワークショップなども行われましたが

お役所的な形骸的なものな上に

参加者から出された意見の

「重要度」を見誤ったように

思います。

 

非常に重要な専門的な意見をスルー。

そうではないものに

「良い反応」をするなど。

 

税金を使って

秋田の文化を後退させる箱を

作ってはなりません。

 

文化を見捨てるのは

人を見捨てるようなものです。

私は今回の件で

音楽は見捨てられたように

感じました。

 

別に音楽専用ホールを作ってくれ

という話ではありません。

これまで同様

みんなが使える

良い多目的ホールにしてほしいのです。

 

私は声をあげようと

思います。

 

もし

一緒に声を上げてくださる方が

いらっしゃったら

心強いです。

 

なにしろ急がなくてはなりません。

 

良かったら

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シェア・拡散してください。

 

それから

興味のある方に

このページをシェアします。

美の国あきたネット 県・市連携文化施設

 

整備計画やワークショップなどの

資料が見られます。

 

※演劇・舞踊関係の皆さま

私は決して演劇・舞踏を

ないがしろにするつもりはございません。

むしろとても大好きで

わざわざ東京まで観に行くほどです。

『踊る。秋田』にも

出演させて頂いたことがありますが

本当に素晴らしいイベントだと

感じました。

すべての芸術を尊重し

敬意を払いたいと思います。

ただ新文化施設に関しては

多目的ホールであるべきで

演劇・舞踊専用ホールは

別に作るべきだと考えています。

元々県民会館と市文化会館が

多目的ホールであったように

新文化施設も多目的ホールの機能を

備えるべきとの考えです。

 


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