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もし10億円があったら、名鉄広見線の新可児〜御嵩間を支えることはできるのだろうか。

以前、私は「もし10億円当たったら、名鉄広見線の沿線開発に使えないだろうか」という記事を書きました。

 

 

 

 

そのときは、10億円を鉄道そのものの維持費に使うのではなく、沿線に人が訪れる理由を作るために使えないか、という空想をしました。

御嵩駅周辺のワーケーション拠点。

中山道ウォーク。

古民家カフェ。

サウナやバーベキュー。

明智駅から工業団地への通勤アクセス。

そうしたものを組み合わせて、鉄道を単なる赤字路線ではなく、沿線全体の価値を生むインフラとして考えられないか、という夢物語です。

しかし、名鉄広見線の維持費に関する数字を見ると、あらためて現実の重さを感じます。

年間3億4000万円という現実

報道では、物価高騰などにより、名鉄広見線の新可児〜御嵩間を維持するための財政負担額が、年間3億4000万円規模に膨らむ見通しだとされています。

この数字を見たとき、正直かなり驚きました。

年間3億4000万円。

これは、個人の感覚では想像しにくい金額です。

単純に考えると、10億円あっても3年も持ちません。

設備更新や老朽化対策、物価高騰などを考えると、「10億円でも2年程度しか支えられない」という少し乱暴な言い方も、キャッチーな表現としては成り立つのかもしれません。

もちろん、これはとても単純化した計算です。

実際には、運賃収入、国や県の補助、自治体の負担割合、設備投資の時期など、さまざまな要素があります。

それでも、一つはっきり分かることがあります。

10億円は大金ですが、鉄道を長期的に維持するには、決して十分な金額ではないということです。

もし基金で支えるなら、いくら必要なのか

では、もし「名鉄広見線未来基金」のような基金を作り、その運用益で年間の維持費をまかなうとしたら、いくら必要なのでしょうか。

年間3億4000万円を基金の運用益だけでまかなうとします。

年1%で運用するなら、必要な基金は340億円。

年2%で運用するなら、170億円。

年3%で運用できたとしても、約113億円が必要です。

つまり、鉄道を基金で支えるなら、100億円から170億円規模の基金が必要になる計算です。

10億円ではなく、100億円の世界です。

ここまで来ると、もう宝くじの夢というより、都市伝説のような話になってきます。

幻の「名鉄広見線未来基金」

もし、この地域に「名鉄広見線未来基金」のようなものがあったらどうでしょうか。

沿線企業からの協賛。

地元出身者からの寄付。

ふるさと納税。

企業版ふるさと納税。

駅周辺開発の収益。

観光企画の収益。

工業団地の税収増加分の一部。

こうしたものを少しずつ積み上げて、鉄道を支える基金にしていく。

もちろん、現実には簡単ではありません。

自治体の財源には、福祉、教育、道路、防災、公共施設など、ほかにも多くの使い道があります。

固定資産税が増えたからといって、そのお金をすべて鉄道に使えるわけではありません。

それでも、鉄道を単なる赤字路線として見るのではなく、地域全体の価値を支える基盤として考えるなら、こうした発想もあってよいのではないでしょうか。

可児市側の工業団地と半導体関連企業の可能性

名鉄広見線の沿線を考えるとき、御嵩町だけでなく、可児市側の動きも重要です。

可児市側には工業団地があり、半導体関連を含む企業誘致の話もあります。

もし大きな工場や関連企業が増えれば、雇用が生まれ、固定資産税などの税収増加にもつながる可能性があります。

もちろん、それだけで鉄道の問題が一気に解決するわけではありません。

しかし、工業団地で働く人が増えるなら、通勤の足も必要になります。

車通勤が中心の地域であっても、すべての人が車で通えるとは限りません。

若い人、外国人労働者、高齢になっても働く人、車を持たない人。

そうした人たちにとって、鉄道と駅からのバスが組み合わされば、通勤の選択肢が増えます。

明智駅や顔戸駅から工業団地方面へアクセスしやすくなれば、名鉄広見線は「ただ残す路線」ではなく、「働く人を支える路線」として見直せるかもしれません。

鉄道を残すなら、駅から先の移動も必要

名鉄広見線の話をするとき、つい鉄道そのものに目が向きます。

しかし、本当に大切なのは、駅から先へどう移動するかです。

鉄道の駅に着いても、そこから目的地へ行けなければ、日常的には使いにくい交通になります。

特に地方では、駅と住宅地、駅と商業施設、駅と病院、駅と工業団地をつなぐ交通が重要です。

名鉄広見線の新可児〜御嵩間も、鉄道だけで完結するのではなく、コミュニティバスやシャトルバスと組み合わせることで、価値が変わるのではないでしょうか。

沿線には生活に関係する商業施設がある

名鉄広見線の沿線や周辺には、日常生活に関係する商業施設がいくつもあります。

ラスパ御嵩。

バロー御嵩店。

ザ・ビッグ可児御嵩店。

カインズ可児店。

スーパーセンターオークワ可児御嵩インター店。

可児ッテ。

こうした施設は、車を使える人にとっては便利な買い物先です。

しかし、高齢者、学生、車を持たない人、運転を控えたい人にとっては、駅から歩いて行くには少し遠い場所もあります。

特に買い物帰りは、荷物があります。

雨の日もあります。

夏の暑い日もあります。

「歩ける距離」と「日常的に使いやすい距離」は、少し違います。

だからこそ、駅から商業施設へ行ける交通を考えることが大切だと思います。

明智駅から行きやすい商業施設

まず、明智駅周辺で考えると、スーパーセンターオークワ可児御嵩インター店やカインズ可児店は比較的近い位置にあります。

カインズ可児店は、明智駅から南方向へ歩いて行ける場所にあります。

オークワ可児御嵩インター店も、明智駅からのアクセスを考えやすい商業施設です。

また、可児御嵩インターチェンジ周辺には、可児ッテもあります。

このあたりは、明智駅を起点にした買い物や立ち寄りの動線として考えやすい場所だと思います。

ただし、現実には道路の歩きやすさ、歩道の有無、交通量、夜間の安全性なども関係します。

地図上で近いからといって、誰にとっても歩きやすいとは限りません。

だからこそ、明智駅からオークワ、カインズ、可児ッテ方面へつなぐ短距離の交通を考える価値があります。

ラスパ御嵩とザ・ビッグ可児御嵩店は明智駅から少し距離がある

ラスパ御嵩やザ・ビッグ可児御嵩店も、明智駅からのアクセスを考えたい商業施設です。

ただし、ここは少し注意が必要です。

明智駅から歩けない距離ではありませんが、ラスパ御嵩までは徒歩でおよそ25分前後かかるようです。

ザ・ビッグ可児御嵩店も、明智駅から徒歩20分以上を見ておいた方がよさそうです。

若い人や散歩が好きな人なら歩けるかもしれません。

しかし、日常の買い物として考えると、徒歩20分から25分は少し遠いです。

特に高齢者や、買い物袋を持って帰る人にとっては、負担が大きくなります。

だからこそ、明智駅からラスパ御嵩、ザ・ビッグ可児御嵩店方面へ向かう短距離の循環バスやコミュニティ交通があると、鉄道と買い物がつながりやすくなります。

「歩ける人は歩ける」

でも、

「歩くのが大変な人も使える」

この視点が大切だと思います。

バロー御嵩店は顔戸駅や御嵩口駅から考えたい

一方で、バロー御嵩店については、明智駅からつなぐよりも、顔戸駅や御嵩口駅からのアクセスを考える方が自然だと思います。

バロー御嵩店は、顔戸駅や御嵩口駅から比較的近い場所にあります。

徒歩圏内ではありますが、ここでも買い物帰りの荷物や、高齢者の移動を考える必要があります。

単に「駅から歩ける」と見るだけではなく、

住宅地から駅へ行けること。

駅から商業施設へ行けること。

商業施設から駅や住宅地へ戻れること。

この3つをつなげて考える必要があります。

顔戸駅や御嵩口駅を、バロー御嵩店方面への生活アクセス拠点として考える。

これも、名鉄広見線を日常生活の中で使いやすくするための一つの方法ではないでしょうか。

御嵩駅は中山道と町中心部への入口

御嵩駅については、商業施設アクセスだけでなく、中山道や御嵩町中心部への入口として考えるのが自然です。

御嵩駅周辺には、中山道の歴史や町歩きの魅力があります。

観光、歴史探訪、公共施設、町の中心部へのアクセス。

こうした役割は、御嵩駅ならではのものです。

もし御嵩駅を起点に、町歩き、願興寺、中山道、カフェ、公共施設などをつなぐ小さな回遊ルートがあれば、観光にも生活にも使える交通になります。

名鉄広見線は、新可児から御嵩へ向かう短い路線です。

しかし、その短い区間の中でも、駅ごとに役割を分けて考えると、見え方が変わります。

駅ごとに役割を分けて考える

商業施設アクセスを考えるなら、すべての駅からすべての施設へ向かう必要はありません。

駅ごとに役割を分けて考えると、現実的な交通ルートが見えてきます。

明智駅は、オークワ可児御嵩インター店、カインズ可児店、可児ッテ方面への入口。

さらに、徒歩では少し距離のあるラスパ御嵩、ザ・ビッグ可児御嵩店方面への接続拠点。

顔戸駅や御嵩口駅は、バロー御嵩店方面への生活アクセス拠点。

御嵩駅は、中山道、御嵩町中心部、歴史探訪、公共施設、観光回遊の入口。

このように役割を分けると、名鉄広見線は単なる駅と駅を結ぶ路線ではなく、沿線の生活と観光を支える軸として見えてきます。

広見ヶ丘の団地から買い物へ行く足

今回、私が特に考えたいのは、広見ヶ丘の団地のような住宅地から、オークワやカインズ方面へ行く足です。

車を使える人にとっては、買い物はそれほど難しくないかもしれません。

しかし、車を使わない人、運転を控えたい人、高齢者、学生にとっては、買い物へ行く交通手段は大切です。

広見ヶ丘の団地から明智駅方面へ。

明智駅からオークワ、カインズ、可児ッテ方面へ。

さらに、必要に応じてラスパ御嵩やザ・ビッグ可児御嵩店方面へ。

このようなルートがあれば、鉄道だけでなく、地域全体の生活交通として意味が出てきます。

鉄道を残すという話は、観光客を呼ぶ話だけではありません。

まず、地域で暮らす人が日常的に使いやすい交通を作ること。

その視点がとても大切だと思います。

コミュニティバスは鉄道のライバルではなく味方になる

バスと鉄道は、競合するものとして見られることがあります。

しかし、地方ではむしろ逆だと思います。

駅まで行くバス。

駅から商業施設へ行くバス。

住宅地と駅をつなぐバス。

工業団地と駅をつなぐバス。

こうしたバスがあることで、鉄道は使いやすくなります。

たとえば、名鉄広見線に乗って明智駅で降りる。

そこからオークワやカインズ、可児ッテへ行く。

少し距離のあるラスパ御嵩やザ・ビッグ可児御嵩店へ行く。

買い物をして、また明智駅へ戻る。

あるいは、顔戸駅や御嵩口駅からバロー御嵩店方面へ行く。

こうしたルートがあれば、鉄道は単なる駅と駅を結ぶ乗り物ではなく、生活圏全体を支える交通の一部になります。

買い物・通勤・観光を組み合わせる

鉄道を観光だけで支えるのは難しいかもしれません。

一方で、通勤だけでも、買い物だけでも、利用者を大きく増やすのは簡単ではありません。

だからこそ、複数の目的を組み合わせる必要があります。

平日の朝夕は、工業団地への通勤。

昼間は、高齢者や車を持たない人の買い物。

休日は、中山道ウォークや御嵩観光。

イベント時は、ラスパ御嵩、可児ッテ、周辺施設への回遊。

こうした形で、鉄道とバスを組み合わせれば、名鉄広見線の役割は少しずつ広がります。

「鉄道に乗る理由」を一つだけで考えるのではなく、いくつも重ねていく。

それが大切なのではないでしょうか。

商業施設があることは沿線の強み

名鉄広見線の新可児〜御嵩間は、山奥の何もない場所を走っているわけではありません。

沿線や周辺には、住宅地があります。

学校があります。

工業団地があります。

商業施設があります。

スーパーがあります。

ホームセンターがあります。

道の駅のように立ち寄れる場所もあります。

これは、沿線の大きな強みだと思います。

もし駅からそこへ行きやすくなれば、鉄道はもっと生活に近い存在になります。

電車に乗って買い物へ行く。

電車とバスで工業団地へ通う。

電車で御嵩へ行き、中山道を歩く。

そんな使い方が少しずつ増えれば、名鉄広見線は単なる赤字路線ではなく、地域の生活と経済を支える交通として見直されるかもしれません。

100億円の基金より、まずは小さなルートから

100億円規模の基金を作る。

固定資産税の増加で鉄道を支える。

半導体工場や工業団地の発展で地域の財政が潤う。

こうした話は、夢があります。

しかし、すぐに実現できる話ではありません。

一方で、駅から商業施設へ行けるバスを考えることは、もっと足元の現実に近い話です。

明智駅から、オークワへ行ける。

明智駅から、カインズへ行ける。

明智駅から、可児ッテへ行ける。

明智駅から、ラスパ御嵩やザ・ビッグ可児御嵩店へ行ける。

顔戸駅や御嵩口駅から、バロー御嵩店へ行ける。

御嵩駅から、中山道や町中心部へ歩ける。

そして、それぞれの場所から名鉄広見線の駅へ戻れる。

こうした移動がしやすくなるだけでも、沿線の暮らしは少し便利になります。

鉄道を残すための議論は、大きなお金の話だけではなく、こうした日常の移動から考えても良いのではないでしょうか。

10億円の夢から、生活路線の夢へ

10億円があれば、何か大きなことができるように思えます。

しかし、鉄道を維持するという視点で見ると、10億円は思ったより短い時間で消えてしまう金額です。

だからこそ、10億円をそのまま維持費に使うのではなく、沿線にお金が生まれる仕組みを作るために使う。

そして同時に、沿線の人が鉄道を使いやすくなる仕組みを作る。

これが、私の空想です。

名鉄広見線を救うのは、宝くじの10億円ではないのかもしれません。

本当に必要なのは、100億円規模の基金を生み出すような大きな夢と、駅から買い物へ行ける小さな交通の積み重ねです。

半導体工場。

工業団地。

企業通勤。

中山道観光。

御嵩ワーク&トレイル。

ラスパ御嵩。

バロー御嵩店。

ザ・ビッグ可児御嵩店。

カインズ可児店。

オークワ可児御嵩インター店。

可児ッテ。

ふるさと納税。

地元企業の協賛。

駅前の小さなにぎわい。

それらが少しずつつながったとき、鉄道の未来にも、まだ別の物語が生まれるかもしれません。

最後に

もちろん、これは現実の計画ではありません。

半分は夢物語で、半分は都市伝説のような空想です。

でも、地域の未来を考える入口としては、こういう空想があっても良いのではないでしょうか。

名鉄広見線の新可児〜御嵩間を、ただ赤字だから残す、残さないという話だけで見るのではなく、

働くために使う路線。

買い物に使う路線。

中山道を歩くために使う路線。

御嵩へ行くために使う路線。

商業施設や工業団地をつなぐ路線。

そんなふうに見直すことができたら、少し違う未来が見えてくるかもしれません。

10億円でも足りない現実。

100億円基金という都市伝説。

そして、駅から商業施設へ向かう小さな買い物バス。

大きな夢と、足元の生活。

その両方から、名鉄広見線の未来を考えてみたいと思いました。

参考

Xに投稿した夢のコミュニティバスの路線

https://x.com/masaru21/status/2060188349693079937

 

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