水谷豊主演/エド・マクベイン原作『幸福』(1981) 市原悦子さん追悼② | 黒柴恭ちゃんと映画とアトリエ製作の日々

黒柴恭ちゃんと映画とアトリエ製作の日々

2017年11月東京から徳島に電撃移住♫
元気過ぎる黒柴♪右恭(うきょう)の甘えん坊&暴れん坊ぶりを
主に綴っています。
時々、愛する映画のレビューと
自宅アトリエでのバッグ製作にも触れています。
Webショップ《iichi もんてきいだ》にて販売中〜。

 

幸福 (1981)

監督 市川崑

原作 エド・マクベイン

 『LADY!LADY!ⅠDID IT(クレアが死んでいる)』

56年度芸術祭参加作品

恋人と電話で話している

中原理恵の どアップで始まる。

懐かしい!こんなにキラキラとしてキレイだったっけ?

この人、女優だった? ♪東京ララバイ♫

非番中の村上刑事(水谷豊)のもとに

呼び出しの電話が入る。

刑事たちが事件現場の書店に駆けつけると

3人の男女が射殺されていた。

被害女性は何と

北刑事(永島敏行)の恋人・庭子(中原理恵)だった。

電話の直後に立ち寄った店での事件だった。

先輩刑事が…谷 啓!

一番衝撃だったシーン

被害者のひとりである大学教授の家に行くと

奥さん役の佐々木すみ江妊婦姿で現れる!

当時すでに50才越えているハズ。

さらに高校生くらいの長男含め5人の子どもがいる設定。

ガチョ~ン

犯人の動機を割り出すための捜査で

被害者それぞれの事情が浮かび上がる。

庭子の母は家を出てよからぬ男と暮らしていた。

草笛光子!

熱中時代(’78-81)で校長先生(船越英二)の奥さん役だった

それと同じ時期の共演。

村上はわけありで、子供ふたりと暮らしていた。

いつも不機嫌な顔の息子。

お約束の拾ってきた、かわいーラブラブ

弟の世話を焼く、しっかり者の娘。

かっこいい車🚙キラキラで出動!

庭子がボランティアで世話していた

足の悪い女性・車崎るい

食わせ物でじつは歩ける。

演じるのは 市原悦子

いや~な女をねちっこく演じてます。

他署?の刑事に常田富士男!

『日本昔ばなし』 コンビ共演~!からみはないけど。

若いねー!

後日、若い女性の死体が発見される。

車崎るいの娘みどり だった。

川上麻衣子

ネタバレ注意!

みどりには妊娠の痕跡があった。

お腹の子の父親は同居している兄・吾一で

吾一を演じている倉崎青児常田富士男の長男!

 

逃げる阿藤快!

『青春の殺人者』にも出ていたらしいけど気づかなかった。

テーマは “親子の、男女の、家族の愛” という今作。

原作はエド・マクベイン《87分署シリーズ》の1作。

ストーリーは 『CSI 』 などのアメリカドラマそのもので

犯人らしき人間が二転三転して真犯人に辿り着く。

そこに刑事や関係者たちそれぞれの物語が

見事に絡み合っていく。

アメリカのドラマなら

毎回、驚くほど充実した1時間に仕上がっているのだが

この映画はイマイチ。

1981年にしてもクラシックだし

役者の演技が下手!で見てられないシーンが多々ある。

事件モノとしても、愛を描いたものとしても、中途半端。

現代(いま)の役者さんは若手子役

誰もがうまいから、なおさらそう感じる。

 

市川崑はフィルムの現像で

シルバーカラーの復元にこだわったらしい。

全編、重苦しい暗さだったわ~

最後の親子のシーンだけ

ノーマルプリントにして欲しかった。

 

市原悦子さん、

取材撮影で一度お会いしたことがある。

あのままの方で、ホントにおもしろかった~。

追悼番組によれば

若い頃は運動能力がバツグンで

「オリンピックでメダルを獲らせてみせる」

と言っていた人がいたらしい。