「参りました」の映画初め。 | 黒柴恭ちゃんと映画とアトリエ製作の日々

黒柴恭ちゃんと映画とアトリエ製作の日々

2017年11月東京から徳島に電撃移住♫
元気過ぎる黒柴♪右恭(うきょう)の甘えん坊&暴れん坊ぶりを
主に綴っています。
時々、愛する映画のレビューと
自宅アトリエでのバッグ製作にも触れています。
Webショップ《iichi もんてきいだ》にて販売中〜。

今年初はレンタルDVDで。

わりと新作の

《オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分原題 LOCKE

新マッドマックスのトム・ハーディ主演。

このアイデアにやられた~\(゜□゜)/

全編、トム・ハーディ1人が運転しながら

電話で会話をするだけ。

ほかの出演者は声のみ。

車の中のシーンだけで

引き込まれるほどの演技を見せてくれる。


急遽、ロンドンの病院に向かうことにした

アイヴァン・ロック

徐々に彼がどんな人なのかわかってくる。

どこまで書いていいのか…ネタバレにならない

程度に書きますが、

これから観ようと思っている人は

この先を読まずにまず鑑賞してください。


病院で待っているのは、

アイヴァンの子供を産もうとしている女性“ベッサン”。

出張先での一夜の過ちの結果らしい。

責任感のみで行動しているアイヴァン。

大手建設会社の社員で、相当有能な現場監督のようだ。

運悪く翌日に重要な工事を控えていた。

若い作業員に細かい指示を伝える。

超高層ビルの土台となるコンクリートを流し込む作業なので

どんな小さなミスも許されない。

上司からも連絡を受け、どうしても行けないと伝える。

憤怒する上司、本社からの決定を突きつけられるが、無視して

作業を滞りなく進めるための指示を続ける。

役所への届けや、警察への許可取り、問題が次々発生するが

何とか解決しようとする。

自宅への電話で、家族は一緒にサッカーの試合を観ようと

盛り上がっている。

妻だけに事情を伝える。絶望する妻。

アイヴァンは、父親に見捨てられた生い立ちのようで

人として責任を果たすためにロンドンに向かうことに決めたのだ。

責任感の強さゆえに

すべてを失っていく。辛い。観てても辛い。

家庭が壊れてしまってからの

最後の、息子の留守電へのメッセージが救いだった。


画面には出ない役者たちはホテルで実際に電話で会話しながら演技してる。

DVDならではのメイキングの様子が見られて

全俳優の実力、キャスティングの完璧さに感動。

監督の思惑通り、この続きが見たい!

昨年話題になった映画

《6才のボクが、大人になるまで。》

は実際に16年をかけて6才の少年とその家族を撮った映画。

これもすごいアイデアだと評判だったけど

実話でなかったのが残念。

母がパトリシア・アークエット

離婚してたびたび会いに来る父親がイーサン・ホーク

姉と共に母の再婚先でひどい目に遭ったりするが

実の父もいつもそばにいて、何かと集まる親族や友人?たちに

囲まれているようなアメリカっぽい環境で

悲惨な話でもなく 、終わってみると、

役者も子役も16年分年を取ったり成長しただけ、という感じ。

エンターテインメントらしく、ありえない話にして欲しかったなぁ。
[*感想には個人差があります(^o^;) ]

昨年レビューを書けなかった映画が、お正月深夜に立て続けに放映された。


《私の中のあなた》

『きみに読む物語』ニック・カサヴェテス監督

とくれば、確実におもしろいに違いない。


母であるサラ(キャメロン・ディアス)は、

白血病の娘ケイトのドナーとなるよう

遺伝子操作でもう一人娘アナを産む。

自分の意思も持たないうちから

姉ケイトの治療のために犠牲となってきたアナは、

好きなこともさせてもらえなかった。13才になりとうとう、

病状の悪化した姉への腎臓提供を強いられ

両親を相手に訴訟を起こすことに。

病が進行していく風貌でありながらも

普通に女の子である姉のファッションや恋も描かれていて、よりリアルで衝撃的。

なぜ訴えたのか…悲しい真相が見えてくる。

訴訟をお願いする辣腕弁護士(アレック・ボールドウィン)の存在もおもしろい。

ただの感動・問題作ではない、エンターテインメントに仕上がっている。

が!原作はもっと衝撃的!

姉妹のその後は大逆転。原作通りの方が話題になったかも( ̄□ ̄;)!!


《世界にひとつのプレイブック》

これも絶賛されるほどの作品だった。

妻の浮気現場を見てショックを受け大暴れして

精神病院に入院していたパット(ブラッドリー・クーパー)と

夫が事故死したショックの反動で、同僚11人と

関係をもってしまったティファニー(ジェニファー・ローレンス)が

出逢い、互いに異常な行動を繰り返しながらも

ジョギングしたり、唐突にダンスの大会にペアで出場すべく

レッスンしたりして

心を開いていくという物語。

監督とその身内が実際に心の病を患っていたらしく

そんなアホな!?と思うようなふたりの行動も

リアルに描かれていると評したレビューもある。

私としては苦手な世界だなぁ。