1970年当時、後期型のごく初期モデル

当時の正規ディーラーである、西欧自動車が輸入した
ディーラー車

クラウンより高かったかな

千葉の方がファーストオーナ

fiat850spider、sr1は有名なミウラライトで人気のモデルで
この個体は、sr2の初期に当たる
アメリカでの安全規制に対応するため、ヘッドライトやバン
パーなどに変更を受けた

この個体は、
アバルト製エンジンへの換装を行った
これにより、他の850を圧倒するパワーとなった
エンジン加工の際、カムの調整をした職人によると
ハイカムになっていると思われるとのこと
タコ足はA112アバルト、やはりアバルトの排気系統は特別
OMPのアバルトマフラーやアンサの850用などと比較走行
の結果、最良の選択としたもの
(850アンサの高回転時の泣きは捨てがたかったが)
マフラーは容量の大きなアンサを流用しワンオフ
うるさくなく、パワー感を得ている

計器は、フランス、レトロモビルで入手した
フィアットディーノの250km/hのメーターに交換
4気筒への調整も済ませた

前期型スパイダーは、ランボルギーニミウラへの
オマージもあり、カスタム無しが標準であるが、後期は
その呪縛から放たれて、大胆なカスタムを楽しむのが
流儀であろう
アバルトエンジンを得て、フィアットスパイダーというより
アバルト1000スパイダーと呼ぶのも面白いかもしれない



長く所有したこの車を手放すのはさみしいことです

レストア後は、子育てを楽しんでいて、距離をの乗る
ことも少なかったです
じつは、膝の故障があって、迷った結果、サヨナラ
することをようやく決めました
どうか大事にしてやってください
98年ごろ、いまのようにネットが普及しておらず、
手探りで情報を集め、FAXで部品を注文して、世界中
から部品が届いたのも良い想い出です
当時でも高価だったキャレロの部品も多数です

sr2spiderのデザインは、やはりベルトーネ(ジョルジ
ェット・ジウジアーロ)
実際ベルトーネ社のデザインスタジオで(ドラフター
を使って!)リデザインされたと見られる(購入者に
は当時撮影された記事をお渡しできます)のです

参考までに、sr1は、843ccで47ps、sr2は、903ccで52ps
このスペックでも文句はなかったけれど、当時の仲間
は、131レーシングだったり、X1/9だったしたせいも
あって、高出力を求めてしまいました
アバルトエンジンで、70ps、32DMTRがちょうどいい感じ
搭載にはいろいろな難関があったのも良い想い出

黄色のボディは、華やかです
まわりがぱっと明るくなるような雰囲気があります
小さい虫も寄ってきます

よき相棒にしてやってください