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自分の備忘録もかねて

感想を書かせていただきます鉛筆


 第13号 源氏物語3


1008年刊行


作者 紫式部


日本文学








源氏の帰還




須磨に流された後、都に戻ってきた源氏は


あらゆる方面で布石を打ち



政権の座を固め、栄華を取り戻し返り咲いていく




源氏の子供達の成長



源氏のお父さんの子とされているが


実は源氏の初恋の人である(お父さんの後妻)


と、源氏の間との隠し子である



冷泉院が


無事に即位する




現代ではガーンドッシェー的な事実。

 





明石に島流しになっていた時にこしらえた


明石の姫君が無事に誕生する。




島流しにあった理由からしても


あなた、本当に反省してました?


的な話に思える。






さて、世間体的には1番真っ当である


正妻の子、夕霧は?






父性




この巻では夕霧への父性が強く感じられ



浮名を流してきた源氏が


急におっさんに思えてしまった場面でもある。





当時の30代なら


現代の40〜50歳くらいな感じ?




12歳が元服だから


年齢的に見て


当然なのかもしれませんがヒヨコ



なんかショック〜笑






故院が源氏を思って語っていたという言葉



およそ学問というものは、世間があまり重く視るからでもあろうか、奥義へはいって行った人で、寿命と幸福とを兼ね備えたものは至って少ない。高い身分に生まれ、別段そんなことをせずとも人に負ける心配のない者は、無理にこの道に深入りをしない方がいい。



母親の身分が低いという理由で


帝にすることができなかった悔しさもありながら


何をしても多才で右に出るものなしという


美しい息子を案じていたことから



帝の立場でありながらも


父親として息子の先々を思い悩む心情が


感じられました。






夕霧の元服の際に官位をわざと落とした理由を述べる


源氏の君も自分の父親と同じように



深い考えをもって息子を愛していたことがわかる一文。





賢い子供でも愚かな親に勝る例は滅多にないのでございますから、ましてつぎつぎの子孫になりますと、ますます隔たりが大きくなることと、遠い行く末を案じまして、こう決めたのでございます。高い家柄の子息として、官爵も思いのままになり、栄華を誇る癖がつきますと、学問などで苦労するのは廻りくどく思うようになりましょう。遊戯に耽り、望み通りの官位に登るというようになれば、権勢に従う者どもが、腹の底ではせせら笑いながら、世辞を言ったり機嫌をとったりするのでございますから、その当座は自然ひとかどの人物らしく思えて偉そうに見えますけれども、時代が変わって、親たちに死なれたりいたしまして、落ち目に向かって参りますと、人に侮り軽んぜられ、身の置きどころもないようになります。




なんていいお父さんなんだろう〜泣き笑い


なーんて思うと


また、女関係の話に戻るから面白い不安






不正《名・ダナ》

正しくないこと。正義・正当・正直でないこと。

「―を働く」




源氏の言動は


不正とは言い過ぎかもしれませんが


正しいこととも言い難い。





現代女性からしたら敵!


すべてにおいて訴訟ものですやん煽り







特に私の推しは紫の上さまなので


槿の斎院と源氏の結婚話が噂されることによって




身分の低い紫の上が


立場を追いやられるのではと不安に思ったり



明石の姫君を迎えるにあたって


心がざわついている時に




泣いてる紫の上に向かって



大人におなりのようですけれども、まだ一向に思いやりがなく、人の心もお分かりにならないとは、ほんとうにお若くていらっしゃるのですね



なんて皮肉を言われたら



私、、、怒っちゃう!!


泣いてらんない案件ですねピリピリ





これで機嫌とってるらしいのが驚きです



この皮肉が



かの伝説の京都の


「ぶぶ漬けどうです?」(そろそろお帰りくださいね)



に通じるものなのでしょうか(笑)






堂々たる不倫物語はまだまだ続きますびっくりマーク






次回、玉鬘10帖の始まりです








次回のご紹


第20号 アンナ・カレーニナ まじかるクラウン


第二巻まで読んで



これ、2行で解説できるわたし。


と思ってしまった話。笑い泣き