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自分の備忘録もかねて

感想を書かせていただきます鉛筆


 第13号 源氏物語2 読了


1008年刊行


作者 紫式部


日本文学






目次 第二部?


内容よりも何も


本を開いて目次を見た時の違和感。



え?あれ??


もう第二部??




と、思ったの私だけ??



源氏物語とは54帖からなる壮大な物語を



※3部構成で分けています。


(※2部構成とされる場合もあるが、現在の一般的な考え方)



54帖の構成


帖となっているのは


目次のようなものですね



見にくいですが、表にしてみました








このように54帖からなる源氏物語





第一部の終わりは藤裏葉



第二部の始まりは若菜からになるので





ページを開いた時にあれ?と思ったわけです。



これは、第二巻の間違いでは、、、、


私は原作に従って書き記していきたいと思います。




 年齢の表記


訳者谷崎潤一郎さんの


例言の中でも述べられているのですが



主人公の年齢が出てきます。


それでおおよそのご婦人の年齢もわかるとのこと。



読者の注意を促すためとされています。








第二巻 


第一部  9帖葵から13帖須磨まで



9帖の葵とは


京都の有名な葵祭


正式には賀茂祭のことです




源氏物語では有名な


葵上さまと六条御息所の車争い。


この時、




愛人のくせに



的な言葉にプライドも女心も一気にズタズタになり

生き霊にまでなる御息所。





そして、その後も

年下の男にハマった位もプライドも高い未亡人が

死んでなお


というところに身の毛もよだつ恐ろしさを感じます。






須磨、明石



帝の妻に手を出す破天荒さで



須磨へと身を隠すはめになった光源氏。




苦境な地で、親友が訪ねてきてくれたことや



都に置いてきた愛する若紫(その他の女たちも)との


手紙のやり取りにいちいち泣く。




男泣き?かどうかはわかりませんが。


泣いてばかりの章です。





全ての栄華を手にしていた光源氏


人生最大の下降⤵️




そして、明石へと移り


入道の娘との間に子供ができます、、、




この明石の姫君というのが私はずっと


嫌いでした。





しかし、今回読んでみて



ずっと源氏に対して


身分違いの引け目を感じていたことなどがうかがえて


少しだけ哀れさと同情から好感を持てました。




抗えないものに屈してしまったことを


誰も責められないなと。






そして、このおバカな男は


都に戻ると



久しぶりに会った可愛い奥様に


この明石の浮気ごとを包み隠さず全て



話します。





愛しい人の帰郷に水を刺したくないけど


という思いと嫉妬から出た


紫の上様からの痛烈な一言。



身をば思わず。



本文ではたったこの一言サラッとですが



注釈にあるようにこれは



超有名な百人一首にも入る和歌です



    

忘らるる身をば思わず誓ひてし

人の命の惜しくもあるかな

(拾遺集)



私を忘れてしまったことは別にいいんですけど


私への愛の誓いを破ったあなたが


神様に罰せられて死んでしまうのはしのびないです





という、私の大好きな皮肉 爆笑





しかし、このおバカな男は




あれー、それって嫉妬?

可愛いなぁ♡



と、サラッと終わり。





本当にポジティブすぎてこれ以上


怒る気にもなれない、、、




なんだ、久しぶりの逢瀬でその言い方は

可愛くないなぁ


とも言われないので、喧嘩にもならない




こういうおバカさんって


ずるいですよねぇ




次号、都に戻った光源氏の言動に注目です








次回のご紹介


第14号 マノン・レスコー まじかるクラウン


美しすぎて男をダメにする女の話(笑)


1巻、読切です





第1号 高慢と偏見1

第2号 嵐が丘1

第3号 源氏物語1

第4号 若草物語

第5号 マンスフィールド・パーク1

第6号 ジェーン・エア1

第7号 アンナ・カレーニナ

第8号 高慢と偏見2

第9号 細雪

第10号 ボヴァリー夫人

第11号 嵐が丘2

第12号 濹東綺譚

第13号 源氏物語2

第14号 マノン・レスコー

第15号 人間失格

第16号 カラマーゾフの兄弟

第17号 レ・ミゼラブル

第18号 ジェーン・エア2第

第19号 源氏物語3

第20号 アンナ・カレーニナ2

第21号 細雪2





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