意味深なタイトルになってしまいましたが、
私の恋愛事情ではなく、
本のタイトルです。笑
イギリスの作家アガサ・クリスティさん
ミステリーの女王とも呼ばれ
ABC殺人事件
スタイルズ荘怪事件
オリエント急行殺人事件
そして誰もいなくなった
ゴルフ場殺人事件
そのほか、代表作は多数。
エルキュール・ポアロ
ミス・ジェーン・マープル
この登場人物のシリーズが有名ですね~
私は高校生の時にハマりました。
有名どころから読んでいたのですが、
あらかた読み終わった時
手にしたのが 春にして君を離れでした。
読み進めても、ポアロさんもマープルさんも出てこない。
半分読んでも誰も死なない。
あれ?
とは思ったんですが、、、
最後まで読んでも誰も死にませんでした。笑
ただ、今までにないアガサ・クリスティさんの
この本に、
人の本質を教えてもらったというか、、、
なんて人間て哀れで愚かで悲しい生き物なのだろう、、、と
なんとも言えない読後感でした。
人間のエゴや思い上がり。
自分が自分に対する客観的な評価が、いかに間違っているかということ。
そして、自分を見つめ直すチャンスを得たとしても
嫌な自分を受け入れることの難しさ。
自分はこんなに人に尽くしてるのに、皆は理解しない。
などという愛情の押し付け。
一言で言うと、
あぁ、こんな女性にはなりたくないな。
と思わせられる一冊でした。
それから、もう10年以上。
春になるとこの本を読み返します。
今の自分を見つめ直すため。
戒めのために。笑
自分の評価は自分がするのではなく
人さまにしていただくもので、
人が離れていくときには、自分自身に問題があると思い、
人が笑顔で集まってくださっだときに、
今の自分を受け入れてもらえてるという評価
と受け取れるのではないだろうか?
などと、思うようになりました。
アガサ・クリスティがメアリ・ウェストマコット
の名前で出した本は6冊。
売れっ子の彼女がなぜ、
別の名で作品を発表したのかというと
ミステリと勘違いして買った読者が失望するのでは、、、
と配慮したそうです。
そして四半世紀にも及ぶ長い間、
彼女が著書と知られることのないよう、
関係者に箝口令をしいていたとのこと。
そんなアガサ・クリスティ女史の
思慮深さに脱帽です。
この6冊どれもが
私にとって、時代を超えたHow to本となってます^ ^
Atelier Lilas HP