白龍
↑石膏を薄く盛って、鱗を作っていきます。部分的に貝を使いたいのですが、金色に合うのは、何貝でしょう。貝シートを取り寄せ て、検討します。立春も過ぎ、心は春に。寒さは厳しくても、春というこの言葉の響き、なぜだか心に光が差し込んでくるような、そんな明るさがあります。さて、龍を石膏で盛り上げて、白龍が姿を現しました。元となった綸子の、織りで表現された龍に、デザイン化さた面白さがありましたので、その良さをそのまま石膏で表現したい・・・そう思っていたのに、盛り上げをしているうちに、なんだか違う路線に進んでいきそうな予感が。綸子の織りの龍を見た時には、気が付きませんでしたが、「角も牙もない!」し、体が真ん中からよじれて、背と腹が反転しているにも関わらず、脚や手足の向きは、それを無視していて・・・↑元の図案の口が、どうなっているのかよく分からず。龍の角は”鹿”、”頭”は”ラクダ”手足は”虎”だとか・・・デザイン化されているのだから、そんなの深く考えずとも、と思いながらも、「あり得ないでしょ~?」と、どこか心の中で否定している。この綸子の龍の作者の、遊び心でしょうか?「そんな堅いこといいなさんな。」って、笑っている気がします。↑この手足にモヤモヤまとわりつくのは、いったい何なのでしょう?霊気みたいなもの?結局、牙と角は、生やしてしまいましたけど。(枝角ではなくて、一本角にしてしまいました)今回、龍の鱗に、以前から興味があった貝(シェルシート)を、使おうと思います。↑貝を貼った古い小箱。虹色が上手くでませんが・・・・叔母に話すと、「鱗、全部を貝にするのかと思った。」とか。それは、とっても大変そう・・・と。そうではなくて、部分的にキラキラ光ったらいいんじゃないかと思って。そう話すと「想像すると、楽しみ。」と、言ってくれました。↑光の加減で、虹色に輝く貝。魅力のある素材です。釣りをされる方は、シェルシートをルアーに貼ったりされるんですね。シェルシートは、以前習っていた、蒔絵教室の他の生徒さんが使われていました。使う前にお水につけて、カッターで形を切りだして漆で貼る。その方は、黒い漆の上に貼る前に、貝の裏に金を塗る処理をしていました。ネットで様々なシェルシートが販売されていますが、実際に作品に置いたときに、下の色が透けると、どんな色合いになるのでしょう?龍の部分は、箔下とのこの色を、こげ茶色にしようと思いますが、その上から貼るのと、金箔を張ってから貼るのでは、貝の見え方にどんな違いが生まれるのでしょう?手元にある、貝ボタンを取り出して、眺めています。↑茶蝶貝の貝ボタン。さざ波のような波紋がきれいです。自然からの贈り物・・・・黒蝶貝、そして、茶色のは茶蝶貝。白いのは高瀬貝でしょうか?私は、茶蝶貝の派手すぎない、でも、角度によってキラッと虹色に輝く感じが、好みなのですが、工芸の素材としては人気がないのか、茶蝶貝のシェルシートはないみたいです。↑真ん中にあるのが、如意宝珠でしょうか?そう言えば、龍といえば珠(如意宝珠)を持っていますが、この龍は珠を持っていないことに気が付きました。図柄の真ん中にあるのが、もしかして、如意宝珠なのでしょうか?二匹の龍が、珠を取ろうとにらみ合っている図?、そんな、この織物を作った作者の、意図が伝わってきました。