先日、東急五反田駅に来ました。
何というか凄い駅なんです。
駅は地上4階。ショッピングビルに併設していて、スーパーの階段、エスカレータ、エレベータを利用して駅に向かいます。
ホームに上がって先頭に行くと絶景が
目黒川の桜です。
目黒川を渡るJR山手線
あまりに高いので直下を見ると怖いです。
外から見ると、高いところ走っているのがわかります
この駅は、昭和3年(1928年)6月17日大崎広小路ー五反田開業に合わせて開業。当時は池上電気鉄道と称した。これにより池上電気鉄道は五反田ー蒲田の全線開業を行った。
また駅付属建物は、白木屋に賃貸され、白木屋五反田分店として営業した。
この区間が一番最後になったのは難工事であったためと言われている。実際の工事は下の山手線を管理する東京鉄道局に委託された。
五反田延長後、池上電気鉄道の乗客数は2倍になったという。
新しさの中に昭和初期のイメージをところどころに残す駅です。
池上電気鉄道はその後、東急の前身、目黒蒲田電鉄に買収された。その後目黒蒲田電鉄の社名変更に合わせて現在の東急・池上線として至っている。
池上電鉄の買収時その強引な手法から、東急の創業者「五島慶太」を強盗慶太とあだ名されるきっかけにもなったという。
戦後の経済集中法に伴い東急に併合された会社が次々分離独立した時、池上電鉄も検討されたらしいが、小さすぎるとして分離は見送られている。(小田急電鉄、京浜急行電鉄、京王電鉄(分離当時は京王帝都電鉄)がこの時分離した)
今となっては、池上線はひょっとして東急のドル箱路線ではないかと思うのであります。
さて、この地上4階にあるこの駅。
地下化しようという計画があったのは知られていない。
それどころか、その計画は紆余曲折、二転三転し現在の都営地下鉄浅草線五反田駅として実現したというのを知ってる人はほとんどいないだろうと思う。
その辺は、次回の心であります(いつの話だろうか)
参考文献
民営鉄道の歴史がある景観 Ⅰ~Ⅲ 佐藤勝之・浅香勝輔 共著
資料・日本の私鉄 和久田康夫
雑誌 鉄道ピクトアリアル 各巻