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Atelier IBUKIという
小さな小さな自宅アトリエを構えて、主に自家製ドライフラワーで、ハンドメイド作品を作っています。

花作家のEllieです。


昨日は久しぶりにお花を入荷しました。

ドライフラワーで作品を作っているIBUKIですが、入荷するお花はその殆どが生花です。

生花市場から入荷をして、自分でドライにしています。

市場から入荷と言っても、直接市場に買付にいける状況ではないので、ネットを使って市場の仲卸さんから仕入れています。

自宅にいながらポチッとすれば買えるのでとても便利なのですが、実物を見て買えるわけではないので、

産地さんの情報やお花の等級なども参考にしています。

生花店での仕入経験が、今に活きています☺️



注文すると、欲しいお花を翌朝自宅の玄関前にお届けしてくれるという夢のようなサービスに日々感謝です。

ところで、皆さんが普段お花屋さんに行くと、シャキッ!としたお花が綺麗にディスプレイされているのではないでしょうか?

しかし入荷したてのお花は、写真の様にダンボールに梱包されているか、足元をちょこっと水に浸けた状態で届くので、すぐに店頭に出せる状態ではありません。


シャキッ!ピチピチッ!とした状態、

つまりお花が水をしっかり吸った状態(【水が揚がってる】と言います)にするために

「水揚げ」

と言う処理をしています。

お花屋さんでは、

市場から入荷したお花は必ず、この水揚げ処理を行う必要があります。

その方法はお花によって実に様々。

普通に茎を切るだけのもの、茎をハンマーで叩くもの、ハサミで茎を縦に切る「割り」を入れるもの、お湯に浸けて「湯揚げ」するもの等、

この方法を花ごとに把握するだけでも、お花屋さんの新人は一苦労です。

私も花の世界に飛び込んだ当初は、

聞きなれないカタカナのお花の名前に翻弄されることに加え、水揚げの方法を覚えることに四苦八苦しました😅

せっかくなので、水揚げの様子を少しご紹介。


梅雨時期、庭にも咲いているしお花屋さんにも沢山出回るアジサイ。

「切り花にするとすぐ萎れちゃうのよね〜」

なんて話を店頭ではお客様からよく聞きましたが、正しい下処理をすればアジサイはとても日持ちのよいお花です。



なるべく茎を斜めにそぎ落として、茎の中に詰まっている白い綿状のものを掻き出します。



こんな感じ↑↑

お花屋さんで水揚げする時は、


こんな感じで新聞などでクルッと巻いて、たっぷりのお水にしばらく浸けておきます。(巻いた紙が水につかないよう注意⚠蒸れてお花が傷んでしまいます💦)

庭で採った場合もこんな感じで水揚げするといいと思います。

お花屋さんで買ってきた場合は、すでにこんな感じで下処理をした後かと思いますので、

そのままたっぷりのお水に生けていただければよいと思います。(切り口がこうなっていなければ、ご自身でこうしていただいた方が確実に長くお楽しみいただけます。)

そして、どのお花でもそうですが、水をよく吸わせるためには、こまめに切り口を新しくしてあげる必要があります。(【切り戻し】という処理です)

アジサイの場合は、その際もこのように処理していただければ長持ちしますよ😁

また、「余分な葉を落とす」という作業も水揚げ時は重要なことになります。

無駄に葉に行く水分を減らして、その分お花に水がいってほしいというわけです。

ドライフラワーにする場合も、一度しっかり水分をあげてお花を綺麗な状態にしてからドライにしたいので、この処理は欠かせません。

なるべく早く乾かしたい上に、ドライの作品作りでは葉を使う割合も少ないので、生花を販売していた時よりは多くの葉を落としています。

そしてそれぞれ余分な葉を落とし、適切な方法で茎を切り戻した後は、新聞でキュッと巻いてお水に浸けて水揚げをします。



ご自宅で生花を買ってきたけど元気がない時など、この水揚げ処理をもう一度してあげることで元気になることが結構ありますので、ぜひ試してみてください☺️

ちなみに、お花屋さんがお花を入荷するのは月・水・金曜日。

入荷したてのピチピチのお花をGETしたい場合は、この曜日で、水揚げが終わったお花が店頭に並ぶ頃の時間帯を見計らって行ってみるのがオススメです👍