仕事で訪れたオランダ・アムステルダムでのお話です。
花屋さんがたくさん並ぶ川沿いのカフェでお茶をしていました。
そうしたら、30代くらいの男性が自転車に乗って、すーっと現れて…慣れた雰囲気で花屋の前に止まりました。
自転車のサドルに座ったまま、足を地面につけ、花屋さんと何やらおしゃべりを。
数分後、小さな花束を抱えて、また自転車で去って行きました。
奥様に?
お母さんに?
花が生活の一部というか、身近に花が存在する文化に驚いたのです。
その頃の日本では、やっぱり男性が花束抱えて帰宅するなんて特別なこと。
スペシャル感がいっぱいでしたよね。
この光景に出会ったことが、私のその後を決めるきっかけになって、とうとう花屋になってしまったんですけどね(*^_^*)
それから、パリやロンドンで花屋を見つけると、近くのカフェでお茶をしながら、お花屋さんウォッチングをよくしていたなぁ~
どんな人が、どんな花を抱えて出てくるだろうと。
勝手に想像して(妄想?)幸せな気分に浸っていました。
「一本でもいい、ひと鉢でもいい。
身近に花のある生活を感じていただきたい。」
私が花屋になりたかった理由です。
そんな事を想いながら、今日も花を束ねます。