こんにちは。
青い額縁です。
暑さが少しだけ和らいで週一のジョギングが走りやすくなりました。
夕暮れ時に大汗をかいて走っていると虫たちの大合唱に励まされるのです。
沿道の大声援みたいに。
音色がいくつもあって、一体何種類鳴いてるの？
と耳を澄まして走るといつの間にか苦しい道のりが終わります。
とてもナイスな応援団です。
今回はフランス額装講座より受講生の完成作品をご紹介します。
ビゾー・トルサーデと呼ばれている課題作品です。
ドキュモン（中の作品）周りの段差に細いリボン状の紙をひねって斜めに渡した装飾を加えます。
細いリボン状の色紙の幅はドキュモンのイメージに合わせてカットします。
その時に表裏に違うイメージの色柄の紙を貼り合わせて使うと俄然面白くなるデザインです。
ドキュモンは110年前のファッション画ですが、モダンでスタイリッシュな額装になりました。
【ドキュモン】
George Barbier
パキャンのテーラードスーツ
Gazette du Bon Ton No.11
1913
Ｖ字が並ぶ折れ線状の装飾を加える課題作品です。
波模様にも見えるので可愛いお魚のカードがよく合っています。
これまでは折れ線状の装飾は幅の広い斜断面に仕上げて立体的にしていましたが、
こちらは1㎜紙だけで仕上げています。
色の効果なのか（特にピンクの額縁の作品）1㎜紙だけでもとても立体感があり
自作の額に貼ったスワロフスキーが輝いて目を引きます。
一つはご自宅用、もう一つはちいさなお孫さんへのプレゼントなのだとか。
きっと喜ばれたでしょう
こちらは２種類の変形の窓をそれぞれ大小に作り、重ね方を変えて楽しむポワンテという課題作品です。
4つの変形窓の重ね方で見え方が変わるので、どんなタイプのドキュモンにも合うと思っています。
1㎜紙のみで作るのでカットも楽です
奈良美智さんの描く力強いイラストに尖った窓のマットがよく合い、
ブルー系の色の重なりは可愛いけどクールなドキュモンを引き立てています。
こちらは幅広斜断面の角を階段状に仕上げる課題作品です。
ドキュモンの女のコの足が今にも階段を上がって行きそうですね。
階段、といってもこちらは立体的に作る階段ではありません。
画像ではわかりにくいですが、カットの仕方と色紙の色合いで立体的に見えています。
ペーパーフレーミングの色が ダークめな色合いのアクセントになっています。
【ドキュモン】
くらはし れい
画像はおかりしています
こちらは45°斜断面を逆向きに作るアンヴェルセという課題作品です。
窓を作らず周囲が45°斜断面の台紙にカードを乗せた作りです。
４月からご家族の仕事の都合でオーストラリア在住になった生徒さんから送られて来た画像です。
カードの一つはリスが黄色い花を抱え、もう一つには白鳥が黄色い花でおめかししています。
黄色の花はミモザです。
ミモザはオーストラリアが原産で国花なのだそう。
ナショナルカラーの黄色とグリーンもミモザの花と葉の色から来ている事を今回初めて教えて頂きました
ちなみに、ミモザという名は呼称で正式にはアカシア（これまたたくさん種類があるらしい）です
画像はお借りしています
こちらは入会後2作目の作品で、3㎜厚の厚紙で45°斜断面の窓を作る課題作品です。
45°の斜断面、はよーく見るスタイルと思います。
額装店でもとても一般的ですね。
お店のそれと何が違うのかと言えば、フランス額装では断面を色紙で包むこと。
ここではまねき猫のポストカードに合わせて3㎜紙を45°斜断面をカットして断面を赤い化粧紙で包んでいます。
厚紙を切りっぱなしにはせず、必ず色紙で覆うところが違いです。
パス（マット）は淡いピンクで、額縁は使わず赤の化粧紙でペーパーフレーミングしています。
可愛くておめでたい感じがあって、お正月に飾りたい作品です。
そして
何と言っても可愛いのは映り込んだ猫のおしりと足
カードのまねき猫のように真っ白でふわっふわですね
夏の間に蕾をカットしなかった薔薇が猛暑なのに時々咲いていました。
暑くて花もちしないけど、1つでも咲くとやっぱり可愛い
夏は春と顔が違って、ぶさいくだったりしますけど
こうしてみるとそれなりに結構可愛い。
親バカです。
今日もまだ暑くてとても秋とは言えないけれど、ひとまず全面的に剪定しました。
猛暑もあり、だいぶくたびれてきたベランダ薔薇ですが秋への準備です。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
真夏のジュード・ジ・オブスキュアとウィリアム・モーリス♪
ジュードは春と全く顔が違ってて、別人？