さて、そんな夢中になってた頃に、急に暗雲が立ち込める…

1月から2月の頭は、まだまだ普通に京都と東京を行ったり来たりしてたんです。
京都も、人が少なくて観光もしやすいわー、ホテルも安くて、こんなことなかなかないぞ!くらいに思ってた。

舞台は、みんなで作る、人が集まる…まず自粛対象デスネ。
2月末にはもう休演が決まって、行くはずだった京都行きも直前でなくなって。
すごく残念だったけど、まあ、休演も長くて1か月くらいかな?4月くらいにはまた公演を再開できるだろう、くらいに思ってた。

今や、見通しが完全に甘かったなーとしか思えない。

今、もうどんどん中止が決まって、東京でも5月半ばまで決まってたお仕事の分はまず全部飛びました。
その後もいつ再開かまるでわからない。

私が愛する舞台の世界、再びここで生きたいと思った世界が、あっという間に幻のようになって。
正直この現実にちょっとびっくりしてる。


そして、舞台の仕事にすとーん!ってはまった自分にも実はびっくりしてて、一度止まったのもいい機会だから、気持ちの棚卸しをここらでちょいとしておこうと思いました。



さて、舞台の魅力の大きいものとして、「みんなで一つの世界を作り上げる」というものがあると思います。カタルシス、達成感。そして、誰かに届いた時の喜び。
(舞台に一度はまると抜けられないのは、これがすごく大きいと思われます…)

で、まあ、すっごいわがままなんだけど、私はかなり一人好き(陰キャです。笑)なので、「よし!みんな集まってー!」的な青春っぽいノリは正直苦手で。
「この目標に向かって一致団結し!」みたいな体育会系のノリも無理。
「このために犠牲にできる人しかうちはいらない」みたいな同調圧力も無理。


わ、わがままね…
じゃ、同調圧力も青春も体育会系もなしで、一つのものを作り上げるってどうしたらいいかと言うと、天才だなこの人、とか、すごく好みだなって作品自体に思える所に、自然に人が集まってたり、勘がすごかったり中身まで見通すことのできる人が人を集めた場合。
あと、目指す所が高くて、自然とみんなそこを見れる場合。

私はそういうのが好みで、関わらせていただいてる所が、まさに!ちょうど!それ!
だったのです(笑)
天国かと思った。

一人一人が自分の仕事をしてく中で、そのピースがパパっとはまっていく気持ちよさったら。

そして、尊敬できる人にたくさん出会った。

トップの人とかは、こんなに先見の目があって、しかもわくわく大好きなことで成功してて、ほんと、まじ何者!!??って感じだし、(勝手にこっそり尊敬しまくってて、言われてることに、おー、すごいな…と頭にメモを取って、ちらちらと盗み見してます…っていう暴露。笑)
作り手の方もものすごくセンスがよいのに丁寧で腰も低く、今だに向上心と遊び心の塊。
現場の大人の人たちも心がある上に、めっちゃ仕事ができる。

そして、一回りも年下の人たちが、もう大事なことは何かちゃんとわかってる。自分に足りないものは何で何をするべきかちゃんとわかってる。純粋なものをちゃんと持ってる。

その人たちと仕事をできることが、とても楽しかったし、何度も繰り返し勉強になった。行く度に尊敬し直してました(笑)


そして、そういう尊敬できるなって思える人たちと一緒に仕事をするのはとても楽しくて、とてもスムーズで。
何が肝かなって考えたら、私なりに大事にしてることがあった。


・人のせいにしない。
(この道は誰かから敷かれたものではなく、私が選んだ道、私がしたいことを私がしてるっていつも心に置いておく)

・ぶれそうになったらゼロ地点に戻れるものをいくつも持っておく
(私にとってのそれは、おいしいもの、きれいな空と水、すごく澄んだ輝きのある舞台の映像、大好きな音楽、とか)

・すごく大事なものだけは大事にするし、そのためには戦う、けど、あとはどっちでもよい
(それをしてると見た目は優しいと思われがちだけど、そんなことない。笑)

・いつも、自分が心から楽しむ

・自分の奥を見ることで俯瞰で物を見る

・一番大事なのは自分の潜在意識と繋がって、Yes、No、幸せ、いやだ、楽しい、をいつもはっきりさせること
(努力はしてるけど、今だにこれが一番難しいかも…)


これって何かというと、一人で企画から販売まで全部やってた時に何度も振り返って身につけた、私が大事にしたいことだったのです。

一人の時に大事なことが、みんなでチームで仕事をする時にもめっちゃそのまま使える。
ていうか、大事なことはきっとミクロからマクロまでなんでもみんな一緒なんじゃないか、ってことを体感した時は、目からウロコでした。

「うん!もう私、一人を大事にしたい!」
って思ってやってきたことが、まさかこんなに人と作る時の役にも立つなんてね。思いもしなかったよ。

私は私のままでは生きにくかったのだと思います。だから、いい時もしんどい時も、いやな自分を見る時も、とことん自分を掘り下げようとしたのかも。
そしたらどんな時も大切にしたいことがはっきりしてきた。
それは、今も、この先も変わらない道しるべみたいなものになってくれた。


自分を思う存分大事にしたらいい。
それは大きな輪に勝手になるから。
自分を大事にできるように、人のことも尊重できるから。


今とってもそう思うんです。



自分の棚卸し、ここで一旦オワリ。

ツヅク。




*大好きな六角堂の目の前のスタバ。
はよ行きたいですキラキラ
頼む!もう落ち着いてくれ!