【今日の良い言葉 1084 (353)】 | 境目研究家@ありさん。

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世の中色々な境目があります。成功する人しない人、うどんの関東ダシと関西ダシ、氣になる境目研究します。

【今日の良い言葉 1084 (353)】
 
おはようございます。
今日もいつもの倉敷からの配信です。
 
 
今日は海外出張時の代休消化で
一日お休みを頂いております。
 

配信が遅くなり申し訳ございません。

 
昨日、タイのプロジェクトが順調に
進んでいるとの連絡がありました。
今年の課題19番目の奇跡の実現が
叶いそうです。
 
 
とても嬉しいことですね。
 
 
それでは、遅くなりましたが
今日の良い言葉参ります。

今日は最新刊の『致知』より
心に残ったお話をシェア致します。

 
ポジティブサイコロジースクール代表の
久世浩司氏のお話です。
 
 
「レジリエンス」という言葉には
初めて出会いましたが、
このストレスの多い現代を
力強く生き抜くために
不可欠な力ですね。

今日も一日、
愛と光と忍耐で
喜びに満ちた日となりますよう
お祈り申し上げます。
 
 
コメント楽しみにしております。
 
 
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現代にこそ求められるレジリエンス
 
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私はこれまで世界クラスの
ビジネスエリートと呼ばれる人と
数多く接してきました。
 

その中で感じたのは、
同じエリートであっても、
逞(たくま)しいエリートと
脆(もろ)いエリートに分かれることです。
 
 
逞しさとは肉体的なものではありません。
精神的に打たれ強く、
自分の感情を自分で上手く
コントロールできる力です。
 
 
これらを備えたエリートは
厳しい競争に生き残り、
成功を収めています。
 
 
一方で、いくら学歴や経歴が華やかでも
壁にぶつかるとすぐに挫折して、
競争から落ちこぼれていく人たちも
少なくありません。
 
 
この両者を分けるものは何なのか。
 

その答えが、
これからお伝えする「レジリエンス」
なのです。
 
 
レジリエンスとはもともと
心理学の用語で、
 
 
「逆境や困難、
 強いストレスに直面した時に
 適応していく精神力と心理的プロセス」
 
 
と定義されています。
 

これには大きく三つの要素があります。
 
 
一つ目は「精神的回復力」。
 
 
雪の重さで曲がった竹が頭をもたげるような、
試練から立ち上がるしなやかな心を
身につけることです。
一つの考えに執着し凝り固まっている
人の心は、案外ボキッと折れやすいものです。
 
 
二つ目は「緩衝(かんしょう)力」、
 
 
つまりストレス耐性が有り、
打たれ強いことです。
打たれ強いというと、
鉄板のようにはね返すイメージがありますが、
そうではありません。
ストレスを受け入れながらも、
それに負けないだけの弾力性のある
心を持つことです。
 
 
以上二つはメンタルの世界で
よく言われることですが、
レジリエンスのもう一つの重要な要素が
 

変化に適応していく「適応力」です。
 
 
特にIT業界のような
変化が目まぐるしい世界では、
即座に新しい状況に対応する力が
求められています。
 
 
レジリエンスが脆弱(ぜいじゃく)な人は
変化に抵抗するか、逃げ出してしまう
結果となるのです。
 
 
「昭和は激動の時代だった」
という話をよく耳にします。
しかし、三十年前の日本は
右肩上がりの成長を続け、
企業は年功序列、終身雇用が
定着していました。
 
 
経営も生活設計もある程度
先を見通すことができ、
ストレスは多くとも心理的には
むしろ安定していたとみていいでしょう。
 
 
ところが、いまは一寸先も分からない
不透明な時代です。
安心感どころか、不安感が人々の心を
暗く覆うようになりました。
 
 
そういう世相を反映してか、
近年鬱(うつ)病など精神的疾患を抱えた
人たちが急増し、これが原因で欠勤し、
失職する人もまた増えています。
 
 
経営者、サラリーマンを問わず、
頑張り屋で真面目で有能な社員ほど
燃え尽きて辞めていく、
という現象が企業、病院、学校など
あらゆる場で起きています。
 
 
これは大変な損失です。
人事担当者の多くが頭を痛めているのも、
まさにこの部分なのです。
 
 
それを考えると、
いまほどレジリエンスが求められる時代は
過去にはなかったでしょう。
 
 
久世浩司 (ポジティブサイコロジースクール代表)
 
 
(『致知』2015年1月号 「堅忍不抜」より)