リフレ派辞めました | 日記による日記の為の日記

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ブログタイトルは長いと煩わしいのでかなり短くしてますが
正確には「リフレ政策積極支持を辞めました」となります

なんでこんな話をするかというとリフレ派って別に資格認定機関や基準があるわけではないので
人によって定義がまちまちです
タイトルをそのままにしとくと「お前なんかリフレ派じゃねえよ!」とどこぞから
批判されそうなので言い訳しときます

リフレ派定義の候補としてはいくつかありますが(独断と偏見です出典など無)
定義としては狭い物から順にいきます



昭和恐慌研究会参加のエコノミストのみをリフレ派と呼ぶ


金融緩和積極派のエコノミストを含めリフレ派と呼ぶ(上げ潮派含む)


苺BBSにてドラえもん(岡田氏)等に薫陶を受けた市井の人も含めてリフレ派と呼ぶ


リフレ派エコノミストを応援している人、書籍読んだりTwitter等でリフレ政策を支持する
発言を積極的にしてる人も含めリフレ派と呼ぶ



おおざっぱにみるとかんな分類でしょうか
定義を④とすると私もリフレ派に含まれていたと思います
飯田泰之氏、田中秀臣氏、上念司氏、高橋洋一氏、岩田規久男氏等の書籍を購入拝読し
実際にオフ会にて上記のリフレ派エコノミストの方とお会いして直接お話させて頂いた事もあります


自分語りになりますが私の経済論(?)的な立ち位置を書くと

財政タカ派(高校生くらいまで) → 積極財政派(廣宮孝信氏の国債を刷れの影響) →リフレ派 → 積極財政派

という変遷になりますので
「積極財政派」が元鞘にもどっただけと言えばそれまでですが



じゃあなんでリフレ派やめちゃったの?という話になります
これも箇条書きでいくと

①元々財政政策のストレートさ効果の明確さ経路もクソもない直接性を評価していた

②リフレ派も財政拡大に積極的(上念氏等)な人がほとんどで相違点は無い(と思ってた)

③増税に賛成した山本幸三への批判が余りにも少なく見えた

④増税後の景気の低迷、増税を実行した安倍政権へのリフレ派による批判の少なさ

⑤金融緩和が大事だから安倍政権批判するな(後ろ向き)と邪推したくなるリフレ派の言動

⑥財政派である向井氏、クー氏、廣宮氏、APIさん等の影響で財政派に戻る


そして一番大きいのは

⑦金融緩和の効果に対する疑問

です
安倍政権成立後大幅な円安、株高が発生しました




世界経済のネタ帳 様より円ドル推移

この通貨安については素直に見れば安倍政権のお陰と見ていいと思います
70円台→120円台という劇的な通貨安はトヨタなどの輸出産業と
株式市場を大いに潤わせました

さてこの通貨安と株高以外に安倍政権の功績と強く評価できる物がどれほどあるのでしょうか

根拠としてリフレ派の方は
①失業率改善
②物価の上昇
③2013年度の景気が好調であった
等を根拠として列挙されます
しかし

①失業率の改善はそもそも2010年を底として金融緩和前から開始していた

②物価(コアコア)の推移は金融緩和期待が発生した2012年後半から増税前までに2%を越えていない ただしゼロ近辺を這うことはなくなった

③これ2012年の10兆円補正と通貨安のお陰じゃね? インフレ期待による消費投資増なの?

という疑問がつきます

予想インフレ率の指標とされるBEIの推移↓
http://www.bb.jbts.co.jp/marketdata/marketdata05.html


④で、インフレ予想のおかげで個人消費増えたの?


ただし、言い訳しておきますと私はエコノミストでもなければ経済学部でたわけでもないです
ただのサラリーマンで経済系の本を読んでTwitterでうだうだやってるだけなので
学術的な議論や詳しい経路云々は正直わかりません

しかし1人の元リフレ政策支持者として

日銀がインタゲ決めて長期国債を買うと(市場に信用させられると)インフレ期待(予想)が出てきて消費投資拡大 デフレ脱却

というリフレ派の主張(と私が理解していた物)を積極的に支持することは辞めました

景気低迷については
「増税のせいだ」
というのがリフレ支持の方々による御説明ですが

「その増税実行したの安倍政権ですけど?」
「黒田氏は散々増税を後押しする発言をしながら、景気低迷の原因を増税に押しつけてる
これっておかしくね?」

との批判を禁じ得ません

安倍総理自身は増税について後ろ向きだった(との推測)はそう的外れな物とはおもいませんし
政権周辺与党含め全てが推進派だったことも間違いないと考えます
しかし総理がやりたくなかったのだから無罪だと考えることは私には出来ません
本人の真意云々は周りの邪推であって結果に責任を持つのが政治家、もとい社会人かと(独断と偏見です)
この手の擁護論を引き合いに出すと東条英機だって開戦には反対であったとされています
が開戦の責任を彼はやはり最終的には彼が負うべきだったと愚考します(処刑すべきかは別として)
結果的に安倍氏は増税法案にも賛成票を投じているはずですし(野党時代)
安倍政権として実行した増税に責任を負わされるのはやはり「安倍政権」かと考えます

ちなみに黒田日銀総裁は自身で増税を推進する発言を何度も行いながらいざ増税すると
見事に景気を低迷させております

仮に昨今の景気低迷が増税による物なのだとしたら黒田氏は
ご自身で後押しした政策による悪影響を増税から1年半近くたった今もオフセットできていない
筋金入りの無能な政策当局者に見えてしまいます^^;
もしくはタイムラグのせいで追加緩和の効果が出てないだけですかね


現状のお粗末な経済運営と経済のぱっとしない状態を見る限り
増税の影響があるにしろ財政政策に足をひっぱられる、か弱い金融政策より
やはり経路もラグクソもない財政政策に期待したいと思います

ただし「金融緩和をやめろ 無意味 ハイパァァァーーー!」とは考えていません
国債の安定消化、財政出動による金利上昇の抑制には金融政策は不可欠ですし
通貨安株高の効果があったことは事実かと考えております

やらないよりやった方がよかった」のは間違いないかと


長くなりまとまりのない乱文となりました 最後まで読んで下さった方に多謝m(_ _)m


追記
端的に纏めちゃうと「効いてるか効いてないか曖昧ではっきりしないので積極的な支持はしません」