カロリー 214kal(1人分)
材料
18×18cmスクエア型1台分(8人分)
バター 60g
きび砂糖 60g
バナナ 2本
牛乳 50cc
a 薄力粉 100g
a アーモンドプードル 40g
a ベーキングパウダー 小さじ2
くるみ 30g
クッキングシート 30×33cm 1枚
~下準備~
・バターは室温に戻しておく。
・バナナは厚さ5mmの輪切りを16枚取り分け、残りをフォークなどでつぶしておく。
・aは合わせてふるっておく。
・くるみはオーブンでローストし(予熱なし電気170℃7~10分/ガス160℃7~10分)、1cm角に砕いておく。
・オーブンに予熱を入れておく(電気180℃40分~/ガス170℃40分~)。
・型に敷紙を敷いておく。
~作り方~
①ボウルにバターを入れ、クリーム状になるまでハンドミキサーで混ぜる。
②きび砂糖を加え、よく混ぜる。
③つぶしておいたバナナ・牛乳を加え、混ぜる。
④ふるったaを加え、ゴムベラで切り混ぜ、粉気が少し残る所でくるみを加え、さらに切り混ぜる。
⑤型に④を流し入れ、平らにならし、輪切りにしたバナナを均等に並べる。
⑥予熱を入れたオーブンで焼く(電気180℃40分~45分/ガス170℃40分~45分)。
⑦粗熱が取れたら16等分に切り分け、器に盛り付ける。
■■@doctor 児童精神科加藤医師コメント
今回は、「バナナケーキ」です。
デザートですね。血糖値の安定化を考えるとデザートの食べすぎは良くありませんが、時折であれば料理にはアクセントが必要ですので、食べていただいていいと思います。私も無性に甘いものが食べたくなる時は、食材を選びつつデザートを食べるようにしています。
バナナですが、100g中に、86kcal、たんぱく質 1.1g、脂質 0.2g、炭水化物 22.5g、食物繊維 1.1g、カリウム 36.mg、マグネシウム 32mg、リン 27mg、ビタミンB1 0.05mg、ビタミンB2 0.04mg、ナイアシン 0.7mg、ビタミンB6 0.38mg、葉酸 26μg、ポリフェノール 1.1gとなっています。糖質は21.4g、GI値は55となっています。BCAAであるバリン 48mg、ロイシン 69mg、イソロイシン34mgとなっています。ちらみに脂肪酸はオメガ3(αリノレン酸)は28mg、DHA(ドコサヘキサエン酸)0mg、EPA(エイコサペンタエン酸)0mgとなっています。
バナナ単独では、n-3系の多価脂肪酸が少ないため、気になる方は少しアマニ油やエゴマ油を追加してもいいでしょう。今回はくるみが食材に入っていますので、オメガ3をとることができます。また使用するバターをグラスフェッドバターにすると質のいい飽和脂肪酸を摂取することができます。良質なアブラはシュガーバーニングからファットバーニングへの切り替えを促進し、また血糖値の安定化や抗炎症作用を持つため脳神経障害、血管障害からあなたの体を守ってくれます。炎症は細胞を傷つけるためあらゆる病気の原因の一つになります。
またあまり単独でバナナを食べすぎると血糖値の上昇につながりますので、食べすぎには注意が必要です。バナナそのものを食べるよりは、今回のように一つの素材として使用するのがいいでしょう。
ビタミンB2、ビタミンB6、ポリフェノールは美容に良い栄養素であり、女性にはうれしい配合となっています。食物繊維の豊富さも便秘解消、腸内フローラの改善に効果あります。クルミにもビタミン、食物繊維含まれていますから、相乗効果が期待できます。
せっかくですからクルミについても少しふれておきましょう。くるみですが、100g中、674kcal、たんぱく質 14.6g、脂質 68.8g、飽和脂肪酸 6.87g、一価不飽和脂肪酸 10.26g、多価不飽和脂肪酸 50.28g、炭水化物 11.7g、食物繊維 7.5g、カリウム 540mg、カルシウム 85mg、マグネシウム 150mg、リン 280mg、鉄 2.6mg、亜鉛 2.6mg、ビタミンA 2μg、βカロチン 23μg、ビタミンE 1.2mg、ビタミンB1 0.26mg、ビタミンB2 0.15mg、ナイアシン 1.0mg、ビタミンB6 0.49mg、葉酸 91μg、となっています。アミノ酸ですが、バリン 760mg、ロイシン 1100mg、イソロイシン 620mg、トリプトファン 200mgとなっています。オメガ3(αリノレン酸)9000mg、オメガ6(リノール酸) 41000mgとなっています。
糖質は炭水化物-食物繊維=4.2g、GI値18と低い値となっています。血糖値の上昇が少なく、良質なたんぱく質、アブラ、抗酸化物質をバランスよくとることができるクルミはナッツ類の中でも非常にバランスの良い食材といえます。可能であれば生のクルミをとるようにしましょう。
ナッツ類の中でも、くるみの抗酸化値はもっとも高いとされています。くるみの薄皮に多く含まれている「クルミポリフェノール」という優れた栄養によるものです。クルミポリフェノールにも悪玉コレストロールを減少させ、心臓を守ってくれる効能があります。
くるみは加熱することで、生よりもクルミポリフェノールが2倍近く増加します。ローストされたくるみは、理に適った調理法ということです。
くるみのポリフェノールは渋みのある薄皮に豊富ですから、摂らずそのまま食べ、抗酸化成分をしっかりと摂りましょう。
またくるみの栄養の中には、メラトニンの元となるトリプトファンというアミノ酸が多く含まれています。トリプトファンは体内でセロトニンに変化し、その後メラトニンに変わります。メラトニンには眠りを誘発したり、神経の緊張をほぐす作用があるので、安眠をサポートしてくれます。「天然の睡眠薬」と言われているほど、睡眠を調整したり眠りやすくする効能があるので、寝つきが悪い方や、不眠症に悩まされている方におすすめです。
バナナとクルミの組み合わせ自体は双方に足りない栄養素を補うことができるので非常に相性がいいです。もちろん味としてもバナナとクルミは抜群だと思います。
抗酸化作用、豊富な食物繊維、オメガ3、豊富なアミノ酸(特にトリプトファン)は美容にも、筋肉にも、心の安定化にも非常に重要な栄養素です。
もちろんデザートの食べすぎは禁物ですが、食べるのであれば体にとって少しでも意味のある栄養素を取り入れることで、罪悪感を打ち消して楽しみましょう。
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