ということで、無事に赤ちゃんは出てきてくれて夫の元へ運ばれている間、
私は私で引き続きチョコレート嚢胞摘出術に続行中。
お腹を開いたときに先生が開口一番「うわ~これはすごいなぁ」と
心の声が思いっきり言葉に漏れてしまっていたことから予想すると
多分難航しそうなのかな、、と若干の不安はよぎったものの。
相変わらず麻酔医の先生との会話は続けていた
麻酔医の先生との会話が途切れた時、
私は手も固定されているし、手術の様子は仕切りがあって見えないし
とにかくやることがなくて、ひたすら真横にあった心拍計測器と、
麻酔を入れてからのタイマーをぢっと見る・・しかなかった。
赤ちゃんが出るまでは多分15~20分くらい、
そのあと手術が20分くらい経過したとき・・
先生がお腹の中の様子を観察するためにグイグイ引っ張っている感覚が戻ってきて、
おへそらへんがちょっと苦しい?ような気がしたのが表情に出ていたようで、
すかさず麻酔医の先生が大丈夫?と声を掛けてくる。
おへそらへんが引っ張られてますねー
とのんきに言ったら、執刀医の先生がタイマーをちらっと確認
「そう、いまおへそらへんを引っ張ってるよ~。・・あれ?もう?」
たぶん麻酔が切れるには早すぎてちょっと驚いて少し焦っていた。
すぐに麻酔医に麻酔追加を指示していた。
痛いとかでは全くなかったんだけど。
多分、帝王切開と同時にやりたがる先生はあんまりいないくらい難しいことをしているんだと思う。
時間がかかって当然だよな。
私はいたって冷静にただただ時が過ぎるのを待っていた。
あとから聞いたけど、子宮内膜症によってお腹の中の癒着がすごすぎて、
切開するたびに癒着している血管が切れまくって、それを繋ぎ合わせるのに時間かかっていたみたい。
あと、3cm+6cmのチョコレート嚢胞のうち、
6cmの方が時間が経ちすぎて脆くなっていて、取り除こうとしたら持ち上げられず破裂したらしい
MRIの結果だと恐らく良性だったから大丈夫だとは思うけど、
執刀医の先生が「消毒しといて」って言ってたのは聞こえた。
麻酔を入れてからおよそ50分くらい。
ようやくすべての手術が終了して、私も安堵。
執刀医の先生が助手の先生に「あと閉じておいて」と言い残して退散。
(おぉ、これがドラマでよく見るやつかあ)
私は執刀医の先生に「ありがとうございます」と一言。
局所麻酔だからこそリアルタイムにお礼が言えるのがすごいよな
多分先生たちの中では信じられないスピードで行った手術だったと思うんだけど、
初めての手術だった私にとってはとっても時間が経つのがゆっくり感じて
とにかく無事に終わってよかったと感無量だった(寝ていただけだけど)
そのあとはもう何していたかも忘れたけど、
麻酔を抜いて、痛み止めの点滴を入れながら寝たまま病室へ運ばれる