お店を出ると志村は思い描いていた食事の雰囲気とのギャップに苛立ちを隠せないようだった。

だいぶイライラした様子で

志村「俺、もう車でどっか行くよ」

私「はぁ?お酒飲んでるじゃん?」

志村「知らねぇよ、もうどーせなら俺、逮捕された方がいーでしょ?」

私「そーやってヤケになるのやめなよ」

志村「関係ないじゃん、もう」

私「.......」


滝汗もうホントにダメだコイツ。
滝汗自分の事しか考えてない。


志村「タクシー捕まえよう」

私「.....」





真顔タクシーねぇ....


私たちは昔からわりと散歩が好きで、こんなタイミングがあったら必ず景色を見ながら、よく歩いたものだ。

だが、最近の志村と来たら、何かあれば直ぐにタクシー。二言目にはタクシー。三度の飯よりタクシー。なんならきっと親の死に際よりタクシー。
恐らく、死に際に「タ・ク・シ・・・」つって息絶えると思う。

まあ、グリコがタクシー好きなんだろうね。
グリコが「電車~?やだ~無理無理~!」って感じなんだろうね。だからってね、もうね、グリコと一緒にしないで欲しいわけ。私は断固テクシー派なわけ。



しかしね、タクシーがね、来ない。
全然来ない。

結構な大通りなんだけどね、まるで来ない。
タクシー協会が何かしらのストライキしてんのかってぐらい来ない。



私「私、歩いて帰るわ」


すると志村も不貞腐れながらフラフラと歩き出した。

私は志村と肩を並べて歩きたくなかったので、じぶんのペースでスタスタ歩いた。

しばらくして振り返ってみたら、志村とは50メートル程距離が開いていて、志村はわざと立ち止まったり、後ろを振り返ったり、尾行の下手クソな探偵みたいになって着いてきた。

で、しばらく、

だーるーまーさーんーがー、、、、





こーろー、、



んだっ!!!!

…│ω°)クルッ


志村 ・ω・ ピタッ

キョロキョロ


みたいなのを繰り返して、なんかあまり進まず。

水前寺清子もビックリするくらいの進んだり進まなかったりのワンツーパンチを繰り広げていたわけなんですが、切れたね。

割とすぐにキレたね。志村。

もう何もかもが思い通りにならなくてドッカーンっとなったわけ。

で、もう、なんか、草木とかにキレてる。
もう自然界にも激おこ。
もう、乗り捨てされた自転車とかにもキレちゃって激おこ。


んで、今ブログ書いてたらパラッパラッパー思い出した。


チョップエンドターン!
キックエンドパーンチ!!!


ダックエンドターン!


ダックってなんだ、ダックて。


で、まあ、なんつーか、あれよ、中学時代50メートルいつも1位だったこの私、ここで昔取った杵柄出しちゃう?ぐらいの気持ちで志村目がけてダッシュしたんだけどさ、このさ、まだまだよ!って気持ちだけで生きてきた40代?壊れそうなガラスの十代以来の猛烈ダッシュ?なんなら何かしらの発作でも起きそうなぐらいの心拍数なわけ。しかも足がもつれちゃってもつれちゃって。想像以上に遅い。私、ドンがめだった!!!残念っ!


んで、なんか平日夜にちょっとした大通りの端っこで、じたばたしてる大男を取り押さえる息切れの酷いおばさん。もしくは息切れの酷いおばさんをなんらかの大男が助けてる?みたいな絵ができるわけです。

そんな、もう、むしろイリュージョン!!!

とか言ってる場合じゃなくてー、えっとー、結局志村は結構な怒り具合でもって、まだまだ激おこなわけですよ。


私「ちょっと、落ち着きなってば」ゼーゼー

志村「うるせぇな、ほっとけよ」

私「わかったから、とにかく真っ直ぐ歩いて」ゼーゼー

志村「お前には関係ねーだろが」

私「はいはい、とにかく帰ろう」ゼーゼー

志村「なんなんだよ!!!くっそ!」

私「ゼーゼー

もしもこの時に時間がもどるなら、、、







とりあえずお前が落ち着け。と私に言ってあげたいです。(涙)



で、この時、私の脳内は、と言うとですね、


滝汗まずい、絶対にまずい。
この不機嫌パターンで帰宅すると、間違いなく長男のパソコン破壊する。こいつは絶対にやる気だ。私が弁護士と結託して何かしようとしてることは分かってるから、証拠を消そうとしてこの前は携帯まで破壊された。次はパソコンだ。ヤバい。

ヤバい、滝汗滝汗滝汗

滝汗滝汗滝汗滝汗
ヤバい!


パソコン破壊されたら文字起こし出来なくなっちゃう!!!!


昨日頑張って終わらせとけば良かったのに、わたしのバカバカ!滝汗滝汗滝汗滝汗


ってな具合。

で、考えに考え抜いた末の苦肉の策がですね、
恐らくドン引きなのかな?しないのかな?いや、するのかな?するんだろうねー?そりゃー引くわー。いや、共感かな?しないかな?しちゃうのかな?はたまた?

って感じなんですけど、


とりあえずナウシカですよ、と。

なんか前にもナウシカが功を奏したぞ、と。
怯えないで!怖がらないで!!オームの元に返してあげる!!!!位の気持ちでもって、


ぎゅううううううっとね、してみたわけですよ。
かれこれ2回目なんだけれど。
思い起こせば数日前にも、とかってことなわけですよ。



滝汗ど、どう?



志村「離せよ」




滝汗森へおかえりっ


志村「やめろよっ」





滝汗もしくは谷におかえりっ


志村「ゼーゼー」



滝汗.......














志村  ぽぽぽぽーん


で、腑抜けになりました。
単純でした。本当に単純でした。お疲れ様でしたありがとうございました。ほんと、ご苦労様でしたー。ありゃりゃしたー。


その後もとにかくパソコンの為に!と必死に優しい演技をぶちかまして家まで連れ帰り、無事に寝室で寝かせたのでした。


明日からどーなんだこれはー!!!!