え、なんで?
待って、待って、マジで、なんで車が?
1週間帰らないんじゃないの?
まだ昨日の今日なんですけど!!!
もしや、なんか取りに来たの!?
つーかパソコン見られてない?
大丈夫かなー?
_| ̄|○ il||li
一瞬で色んなことが頭の中をグルグル
そうして恐る恐る静かに玄関のドアを開けた。
シ───(´-ω-`)───ン
あれ? いな、い?
|д꒪ͧ)…ミタ
寝室にも居ない。
ドキドキしながらリビングに入る。
長女がいた。
私は買い物袋を持ったまま長女の元に駆け寄った。
「ちょっとちょっと、なんで志村いんの?」
「さ、さぁ?」
「いつ帰ってきたん?」
「さっき帰ってきて、ママどこ行った?って聞かれたけど」
「えっ、志村2階に行ってた?」
「うん。帰ってきて直ぐに2階に来て、ママどこ行った?って聞かれたの。」
「パソコン見てなかった?」
「さぁ?わかんない。」
「.......」
マジかー、、、
やべぇ......
すると、2階から志村がトントントンと階段を降りてきた。
ウヒョー、キター!!!
長女はサーっと2階に逃げていった。
私は思わずキッチンの影に隠れてうずくまった。
志村「ねえ」
ビクッ
志村「ハァ、、、なんだよ、その態度」
「な、な、なんですかっ?」
志村「何ですかじゃなくてさぁ、」
と言うとこちらにジリジリと近づいてきた。
「こ、こ、怖いので、来ないでください。」
(((;°Д°;)))カタカタカタ
志村「何もしねぇよ、、、」
「......」ガクブル
志村「ねえ....」
ビクッ
志村「あのパソコンのやつ、」
志村「一体なに?」
やっべぇ、やっぱり見られてたーっ!!!!!
ヤヤヤヽ(´Д`;≡;´Д`)ノ ヤバイッテ!!
( ¯³¯ ; 三 ¯³¯ ;)エッ、 エッ、エッ ?
((((;°Д°;))))カタカタカタカタカタカタカタ
「...............」
志村「弁護士にでも出すの?」
「...................」
:( ;´Д`;):アウアウアウ
志村「俺と喋りたくないの?」
「...................」ガクブル
するとクレイジー志村は突然血迷ったことを言い放った。
志村「今日さ、いい夫婦の日だから、お前と飯でも行こうと思って帰って来たんだけど」
.............
え?
今なんつった?
ちょっと、耳掃除し忘れたかな。
えっと、えっと、
えーと、、、
志村「ねえ、聞いてる?いい夫婦の日だから、」
「ぜんっぜんいい夫婦じゃないのに!?」
とっさに口をついて出た。
志村「.....だからぁ、」
志村「俺はそう思ったんだよ。だからお前と飯でも行こうかなって思ったんだよ。これ、俺の本心だから。」
ないないないないないないないしねないないないないないないないない。
「無理ですっ」
志村「.........」
「グリコさんにでも言われてきたわけ?バカな嫁のご機嫌でも取ってこいって?」
志村「そんなこといわれてないよ。あの人には旦那さんがいるんだから、いつでも会えるわけじゃないから。それにあの人は今日がいい夫婦の日だって、そんな事すら知らないと思うよ」
どーでもいー情報ありがとう。とにかくお帰りください。ほんとどっか行ってよ。キモイきもいきもい。つーか、なに?本当は何か探りにでも来たんじゃないの?あのパソコン見て必死になってんのか?
もう信用なんか無いんだよ?私たち。
そして志村は人の気持ちもお構い無しに聞いてくる。
志村「で、行くの?行かないの?」
「行きませんっ!!!」ブルブル
志村「あー、そう。......んだよ」
そして何故かガッカリした顔で寝室に消えた。
おい、そこは寝室に消えてる場合じゃなくて、この家から去れよ.....風と共に!!!!
そのタイミングで急いで2階のパソコンを見に行った。
ガ━Σ(ll゚ω゚(ll゚д゚ll)゚∀゚ll)━ン!!!
そこには、グリコと志村の甘いセリフの掛け合いが入力途中のまま、ばっちりパソコン画面が開かれていた。
バカバカ、私のバカっ!油断してたわー!!!まさか帰ってくるなんて思ってねー!!!!フェイントやべー!!!アイツのフェイントこえぇーーーー!!!!
そして今更ながら電源落として再びリビングに戻った。
志村はまだ出ていかない。
何考えてんだ?
いい夫婦の日?嘘でしょ?ありえないわ。
もしかしてなにか裏でもあるのか?
何か言いたいことがある?
絶対にこの一連、グリコにも話してる。
グリコと何を打ち合わせしてきた?
何を企んでる?何を言われてきた?
深読みは止まらない。
そのうちに志村が部屋から出てきた。
浮かない顔をして、
「じゃあ、行くわ」
と言って玄関に向かった。
.........
私「待って!」
私「やっぱり行くわ」
志村「うん?」
私「いい夫婦の日だから食事に行くわ。」
真相を探らなきゃ、、、!