その日も次の日も志村は普通の時間に帰宅したが、帰宅後もソワソワと落ち着かず、接骨院に行ったりホームセンターに行ったりと、何かしらの言い訳をつけては出かけた。
私は私で隙を見つけては車にレコーダーを仕掛けた。
もうね、ほんとにイタチってた。これこそがイタチごっこ。っていうかイタチごっこって正確には何さ。
と思って調べてみたらね、
もうね、追いかけっことか関係なくなっちゃってるタイプの説明しちゃってる。もう、イタチを愛で始めちゃってる。
イタチかわいいよイタチ。ってなっちゃってる。
とりあえず、イタチってどんなもんかなと
ほら。
もうね、うん。すごい破壊力だった。
やだなにこればかかわいい。
こうして日々脱線している私な訳ですが、
ホームセンター帰りに家の近所のコンビニに謎に40分ぐらい停車する志村(GPSより)
そして同期携帯にはグリコとの通話履歴。
そんな画面を眺めて、
そんなにしてまで連絡取りたいってどんだけだよと考えた。
いや、もしかしたらチキンとか食べてるだけかもしれんけど。
いや、通話履歴、とか。ばか。
なんかあれこれ考えたけど、、、
けど、ここは得てして負ける訳にはいかない!!
何とかしてグリコと別れて目を覚ましてもらわにゃ困る。
そして元通りの生活に戻るために頑張ろう私!
そんな思いで夕飯の後、1つ、ひらめいた提案をしてみた。
「ねえ、金曜日、ほんとに別れ話してくれるの?」
志村「うん。そのつもりですよ」
「所でさぁ、なんの理由で会うことになってんの?」
志村「ん? あぁ、大事な話とか言うと警戒されちゃいそうだから、ただ単に金曜日は会える。って言ってある。」
「ふーん、そーなんだ」
志村「うん」
「ちなみに、今日も連絡とかしたの?」
志村「いや、、した、、かな?」
(知っとるがな)
「で、会う時間とか場所とか決めたの?」
志村「うん、一応決めたけど。」
「どこ?」
志村「なんで?」
「いや、だからどこに何時?」
志村「......5時に幕の内弁当駅で待ち合わせてる」
「へぇ~」
志村「?」
「金曜日だしさぁ?グリコさんはそのまま夜は仕事でしょ?」
志村「じゃないかな?」
「じゃあさ、」
「私、9時に幕の内弁当駅まで、志村を迎えに行くわ」
志村「え?」
「だってキャバクラって、9時とかに出勤するんでしょ?」
志村「んー、まぁ、そうかな?」
「じゃあさ、9時に幕の内弁当駅に電車で迎えに行くから、なんなら駅前のファミレスで適当にお茶飲んで待ってるから、グリコさんと別れた後合流して、気持ち新たに出直すために、ご飯でも食べに行こうよ!」
すると二つ返事で
志村「うん、わかった。いーよ。」
とか言う。
「あっ、そうだ!なんだったら2人が最初に出会ったショットバーに行くってのもいーよね!!」
(私は下戸ですが、ショットバーのマスターと超仲良しなので私はいつもジュース出してもらって飲んでました。恥)
そんな素敵な提案をしてみた。
私たちが出会った場所での再スタート!
素敵じゃないのっ!!!
(*ノ´∀`*)ノ
志村もまんざらでもない?かな?
どうかな?
志村「え、ちょっと遠くない?」
「大丈夫だって!行こうよ!!!ね!」
志村「うん、じゃあ、久しぶりに行くか!?」
ワァ───ヽ(*゚∀゚*)ノ───イ
ほら、なんだかいい感じになって来た。
グリコとコソコソと後ろめたいことをするよりも遥かに楽しいはず!!!!
久しぶりにマスターに会いたい!
かれこれ15年振りぐらい!!!!
2人で行くんだ!!!
私はウキウキだった。
全て上手くいってると思った。