そして、その値に不安になったり安心したりと・・・
毎月の定期受診の際にはその結果を医師に提出しているが、優先して医師が診るのは、血液検査でのヘモグロビンA1c(HbA1c)の数値である。
血糖値は「瞬間値」であり、その時の体調や食事に左右される値である。
一方、HbA1cは血液中のヘモグロビンと糖(グルコース)とが結合した物質であり、そのHbA1cが血液中に何パーセント含まれているかを測定することで1~2ヶ月間の血糖コントロールの状態を推測することができるとのことだ。
このHbA1cと血糖値の関連性について、興味深い計算式を見つけることができた。
これは、米国糖尿病協会から発行されているレポート「Translating the A1C Assay Into Estimated Average Glucose Values」に掲載されているHbA1cから平均血糖値を推測する計算式で、1型糖尿病268名・2型糖尿病159名・健常者80名の被験者のHbA1cと平均血糖値の関係から導き出されたのとことだ。
この式もとに平均血糖値からHbA1cを推定する計算式を求めた。
この計算式を用いると、毎日の自己血糖測定値の平均からHbA1cを推測することができると思われる。
その都度この計算することも面倒なので「推定HbA1c早見表」を作成してみた。

さて、この「HbA1cと血糖値の関連性」はあくまでも実験結果により求められたもので、計算式通りに数字に表れるものではない。
上記のレポートに掲載された散布グラフを見てもHbA1cと血糖値の関連性には幅がある。

(平均血糖値100mg/dlの被験者のHbA1c値は4.8%~5.8%の間に分布している)
自己血糖測定器には平均血糖値の表示機能もある。
この計算式や早見表を用いて、HbA1c値を常に意識し血糖コントロールを行っていきたい。

