推定HbA1cの求め方 | IDDM雑記帳

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ある日突然発症した「1型糖尿病」

原因不明のこの病に真摯に向き合うために...
病気のことや日々の生活を綴ります

毎日、食前・就寝前の4回の血糖値の自己測定を行ってる。

そして、その値に不安になったり安心したりと・・・


毎月の定期受診の際にはその結果を医師に提出しているが、優先して医師が診るのは、血液検査でのヘモグロビンA1c(HbA1c)の数値である。


血糖値は「瞬間値」であり、その時の体調や食事に左右される値である。
一方、HbA1cは血液中のヘモグロビンと糖(グルコース)とが結合した物質であり、そのHbA1cが血液中に何パーセント含まれているかを測定することで1~2ヶ月間の血糖コントロールの状態を推測することができるとのことだ。

このHbA1cと血糖値の関連性について、興味深い計算式を見つけることができた。

推定平均血糖値(mg/dl) = HbA1C(%) ×28.746.7


これは、米国糖尿病協会から発行されているレポート「Translating the A1C Assay Into Estimated Average Glucose Values」に掲載されているHbA1cから平均血糖値を推測する計算式で、1型糖尿病268名・2型糖尿病159名・健常者80名の被験者のHbA1cと平均血糖値の関係から導き出されたのとことだ。

この式もとに平均血糖値からHbA1cを推定する計算式を求めた。

推定HbA1c(%) = ( 平均血糖値(mg/dl)46.7 ) ÷ 28.7


この計算式を用いると、毎日の自己血糖測定値の平均からHbA1cを推測することができると思われる。

その都度この計算することも面倒なので「推定HbA1c早見表」を作成してみた。
HbA1c早見表


さて、この「HbA1cと血糖値の関連性」はあくまでも実験結果により求められたもので、計算式通りに数字に表れるものではない。
上記のレポートに掲載された散布グラフを見てもHbA1cと血糖値の関連性には幅がある。
HbA1c検証グラフ
(平均血糖値100mg/dlの被験者のHbA1c値は4.8%~5.8%の間に分布している)


自己血糖測定器には平均血糖値の表示機能もある。
この計算式や早見表を用いて、HbA1c値を常に意識し血糖コントロールを行っていきたい。


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