健康診断で・・・ | IDDM雑記帳

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ある日突然発症した「1型糖尿病」

原因不明のこの病に真摯に向き合うために...
病気のことや日々の生活を綴ります

3月初旬の某日
その頃、夜間勤務だった
いつものように14時すぎに目が覚め、携帯電話を確認すると
会社からの着信と留守録が表示されていた
「今日、健康診断だったんですけど・・・」
聞きなれた総務課の女性社員の声が留守録から流れた
健康診断があることは聞いていたが、日程などの案内は受けていなかった

あわてて会社に電話をかけて
健診の案内文書を受けていないことを告げると
「△△医院を17日に予約しておきますので、必ずて受診してくださいね」と念を押された
正直、健康診断なんて面倒くさい
早起きして勤務前の時間を割いて、受けるほどの意味も感じていなかったが
会社の規則だから仕方ない

3月17日
セットしておいた12時のアラームで目覚める
まだまだ眠い
健康診断のため、いつもより早く起きた
お腹が空いていたが、当然食事はNG!
検診が終わってから、会社近くのお店でうどんでも食べようか・・・
そんなことを考えながら身支度を整え、会社が契約する産業医の△△医院へ向かった

不馴れな△△医院に到着し、受付を済ませるとすぐに看護師から呼ばれた
検尿→身長体重測定→血圧測定→採血→視力検査→心電図
私以外の受診者はだれもいない
検査は順調に進んでいった
「あっ、やっぱり視力落ちてるなぁ・・・」
それだけが気になった・・・
ただそれだった・・・

待合室にもどると、Dr.が声をかけてきた
「○○さん、何か食べてきた?」
挨拶もない いきなりだった
「いいえ、健康診断なのでなんにも・・・」
空腹を我慢しながらそう答えたたが
「いや、何か食べてきたでしょ!それともジュースとか飲みました?」
疑い眼のDr.に導かれ、診察に入ってイスに腰を下ろすと
Dr.のデスクの上には私の名前の書かれた手書きの書類が広げてあった
「おかしいなぁ~」
そう言いながら首をひねるDr.の視線の先には『尿糖:4+』の文字が・・・
「血液検査の結果を見ないと判断できないが『糖尿病』の疑いがありますね」

『青天の霹靂』とはこういうことなのだろうか・・・
健康診断の結果は受診する社員のすべての結果がそろって会社に提出すると言う

「そんな悠長な事はいってられないだろう!」
△△医院を出た私は、心の中でそう呟きながら掛かり付けの○○クリニックに電話を入れた
「会社の健診で尿糖異常を指摘されたので、明日血液検査をしてほしい」

3月18日 (休日)
信頼する○○クリニックのT先生を受診した
いままで「糖尿病の疑い」なんて一度も指摘されたことがない
半信半疑のT先生ではあったが
「とにかく採血して検査に出しましょう
 至急扱いで検査しますので明日には結果が出ます
 もし、異常値があれば総合病院を紹介します」

3月19日
出勤前に○○クリニックに電話して血液検査の結果を確認した
「血糖にかなり高い値が出ています」と・・・

急遽、仕事は休むことにした

「今からクリニックにうかがいます」
紹介状の発行をお願いし、クリニックへクルマを走らせた
クリニックで準備してあった紹介状を受け取り、帰路に付く
『とんぼ返り』だった

「なぜだ?なぜなんだ?」
頭の中で疑問符が錯綜する・・・

クルマの中から総合病院へ電話し、翌日の受診予約をとった
会社には
「血液検査で異常値が出ました
 明日総合病院で再検査しますので明日まで休ませていただきます」と・・・

そして、翌日の総合病院で・・・