OBAN
オーバン【シングルモルト/スコッチ】
ウェストハイランド西岸にあるオーバンの港は、アイランズ地方への玄関口としても知られます。
オーバンを、ハイランドとアイランズの特徴が融合した
独特のシングルモルトにしているのは、 この立地条件であるといわれています。
オーバン蒸留所は、蒸留所としては珍しく
人々で賑わうリゾート地の中心で操業しています。
今から200年以上前、地元の企業家である、スティーヴンソン兄弟が事業を開始。
その後、オーバン蒸留所は、製品を世界中に輸出してきました。
蒸留所は1890年代に改修工事が行われて以来
ほとんどその姿を変えることなく、現在に至っています。
オーバンが後世これほどの人気を博すると予測していたら
スティーヴンソン兄弟は蒸留所を現在の場所に建てていなかったかもしれません。
というのも、蒸留所の背後は切り立った崖で
正面の海岸との間には遊歩道が通っているため
オーバン蒸留所は拡大することができないのです。
しかし、どこか別の広い場所に蒸留所を構えていたとしたら
世界に知られる、その「スマ・スチル」(小さな蒸留器)が使われることはなく
多くのシングルモルト愛好家を虜にしてきたオーバンの特徴は
生まれなかったに違いありません。
ハイランドならではの、まろやかで芳醇な味わいと
アイランズ特有の力強いピートの香りという、ふたつの世界を体験させてくれる
世界で最も人気のあるウイスキーに名を連ねる
個性豊かなシングルモルトウイスキーです。