この人は天才なのだろうとわかりました。キース ジャレット。
昔はアフロで、中腰に体を捻らせて、時折うめき声を上げながらピアノを弾く、あの人。
はじめてケルン コンサートを聞いたとき、収録されている呻き声のせいで
お客様がご来店されたのかと何度も入り口を確認しました。笑
世の中、理解出来ない程の天才がいるもんですね。
その理由のわかる一説。
3歳で始めたピアノレッスン、間も無くして即興演奏が出来るようになり、
7歳では有料のコンサートを開くような、才能の持ち主。
そんなキースジャレットの数ある名盤の中の、ケルンコンサート、
サンベアコンサートに匹敵するキースジャレット、ソロコンサートでのこと。
1973年、ヨーロッパのブレーメンとローザンヌでライブレコーディングされたソロ・コンサート。
ジャズの特徴として、『即興演奏』があるとは思いますが、
即興といえど普通は主題を決めて小節に区切り行うもの。
しかし、「ソロ・コンサート」で、キース・ジャレットは、まったく主題のないまま、
ピアノに向かい聴衆を圧 倒するような即興演奏を展開してみせました。
しかも驚くべきは演奏直前にあります。
ブレーメンでのコンサートの直前、キースは体調が思わしくなく、
中止が発表されていましたが、5時間ほど前になって、キース本人から
「どうしてもやりたい」という強い申し出があって、
観客は、わずか200名ほどしか集まりませんでした。
ところがいざ演奏が始まってみると、キースの表情は憑かれように一変し、
感性の洪水のような凄まじい演奏となったのだそう。
まさに、音楽の神が舞い降りた時だったのでしょう。
羨む程の天才ですね。
天才ではありませんが、なんとか一流を目指してやっていきたいですね。
では、オススメの一本。
![$bar Algernon Synonym 赤坂見附](https://stat.ameba.jp/user_images/20130826/14/atcf-algernonsynonym/e2/bc/j/o0409054712662146397.jpg?caw=800)
ブルイックラディ クラシック
優しいモルトです。
キース ジャレットのピアノを聞きながらゆっくりと楽しみませんか?
Takayo Mano