入院14日目。
自然をずっと見つめていると
そこには必ずといっていいほど
リズムがある。
トンボが卵を生みつけるために尻尾を水面に何度もつける仕草。
鳥の囀りに共鳴する囀り。
滝の上から落ちていく水飛沫の感覚。
自然界のリズムと自分の感覚が重なる瞬間がある。
僕は鳥の飛び立つ仕草をずっと眺めていると
羽の動かし方を感じたり、乗り移るような感覚を
得ることがある。
その感覚を感じた時に、自然の動画を撮るようにしている。
そんな自然界のリズムを感じられる映画がこちら
ブラッドピット主演の
"リバーランドスルーイット"
フライフィッシングが軸になる話。
神父の父親から自然界にあるリズムを学ぶ。
紆余曲折しながら、大きく人生のリズムは乱れるも
彼の中でその二つが重なった時
川の主とのリズムが合わさっていく。
文学で同じように自然のリズムを感じたのは
山地酪農の齋藤 晶 さんの
"牛が拓く牧場"
北海道開拓時代に北海道旭川へ入植し
農業を始めたのはいいけれど
山奥の最悪の土地を与えられ、6年間働けど
生活は苦しくなるばかり。
そんなどん底の時、大好きな木登りで高い木に上り
あたりを見回した時、齋藤さんはハッと気づきます。
山にいる鳥や昆虫は、自分で汗水垂らして何か作るという事がない。
にもかかわらず悠々と暮らしているではないか。
それにひきかえ人間は肉体を酷使して苦労に苦労を重ねても
何の成果にもつながらない。この違いはどういう事なのだろう。
それは彼らが自然に立ち向かっていくのではなく、自然という循環の中に
溶け込んでいるからだ。ならば人間も虫と同じ姿勢で生きていけばいいではないか。
と悟り、酪農に転換して、牛にできる限り任せ、自然の循環に溶け込んでいきます。
そのうち、自然の時間の中に重なっていき
今では圧倒的に美しい、日本庭園のような牧場に生まれ変わり
現在も素晴らしい経営を続けておられる山地酪農の方の実話。
音楽は
"自然界のリズム 〜初夏〜"
昨年の夏に、以前勤めていた仕事場の
裏山の小川で撮影した初夏の動画です。
暑い日に涼んでいただくために作成しました。
いつも私は撮影の時、自然界のリズムと合わさるまで
作品を作りません。
その感覚を頼りに何時間も自然の中を撮影し続けます。
その時間が何よりも幸せな時間です。