4月17日.22日目.


今日はお昼にマーケティングの世界では有名人のProf. Aakerの講演がありました.MBAの学生向けの講演で,ランチを食べながら,気楽なお話をしましょう,という感じでした.途中で同じくHaasで先生をしている娘さんが登場し,親子漫談を繰り広げていました.


そのあと,組織論系のワークショップに参加して,Prof. Tina Dacin (Queen's University), "Traditions as Institutionalized Practice: Implications for De-Institutionalization,"を聞きました.この題名の論文は,The SAGE Handbook of Organizational Institutionalism(2008) に掲載されています.


Texas A&M Universityの伝統行事であるBonfire(http://en.wikipedia.org/wiki/Aggie_Bonfire )を事例として,ある伝統が危機に直面した際に,周囲の人々がどのように対応し,伝統はどのように維持もしくは消失していくのかについて議論しています.


Bonfireという大きな木組みを組んで燃やす,という行事は20世紀初頭から行われてきたのですが,1999年に木組みを組んでいる途中に木材が倒れ10数人が亡くなる,という事故が起こりました.その際に,中止を求める声が起こってくるわけですが,大学OBを中心に伝統を維持しようとする勢力が強く,最終的には,大学による管理を強くすることを条件にBonfireは継続されていくことになりました(それまでは学生とOBによって指揮され,大学側は基本的には関与していなかった).


論文にはもう少しいろいろ書いてあると思うのですが,どのような伝統で,どのようなプレイヤーがそろっていると,危機が生じたときでも修正されながらも存続するのか,また消滅するのか,というところが説明されていると議論が展開しやすくなるかなと思いました.そういえば,H大学には「池落ち」という伝統(?)がありましたが,いまではすっかりなくなってしまったのでしょうか.


Prof. Dacinはひじょうにきさくで,明るい方でした.

ちなみにProf. Dacinと共著論文を書いているProf. Pozner(http://www.haas.berkeley.edu/faculty/pozner.html )がHaasにいます.来週のOBIR WorkshopではHaasの大学院生が発表し,その次がいよいよProf. Elsbachの登場です.