入院。 | 忘れな草を忘れないために。

入院。

病院に着いた。
広い部屋のベッドのひとつに、母は点滴をして横たわっていた。


胃が痛み、何度も吐いたという。


ほどなくして、お医者さんがいらした。
若い女医さんだった。


テキパキとした口調で


吐き気と下痢が一緒にきてないので食あたりではない。
食後30分頃に調子が悪くなったので急性胃炎だろう。


と説明された。


検査とかしなくていいんでしょうか?


と聞くと


検査とは?


と即効、聞き返された。


胃カメラとか。。。


その言い方に驚きながら聞くと、

必要ない、
年齢的に受けてもいいかもしれないけど。

とサバサバ返された。


サバサバしている先生も
ざっくばらん、な話し方をする先生も
いらして当然だと思う。


しかし、この若い女医さんは
そのサバサバさと上から目線を取り違えているように思えた。


とにかくその感じ悪い女医さんがおっしゃるには
点滴済んで落ち着いたら帰宅してもいい、とのこと。


しかし真夜中で遠方。
とりあえず入院させていただいた。


嘔吐をしたので
個室入院を依頼された。



そして。お水や歯ブラシ、コップなどを持って駆けつけてくれた叔母は帰り、


彼はタクシーでカプセルホテルに泊まった。

私は部屋に泊まらせていただいた。


結局、母は5日間入院した。
その間、私がお医者さんにお会いすることはなかった。


胃の右側が痛い、
と、入院中に担当していただいた先生に伝えたようだ。


胆石はありますか?


と聞かれ

検査をしたことがない、
という話をしたまま。
特に何もなく退院をした。