T先輩と付き合っても、

親友Mくんへの気持ちが消えることはなかった。














忘れるどころか、

ますますMくんへの気持ちが大きくなっていった。












T先輩のことが嫌いなわけじゃない。


でも、
気持ちを隠そうとすればするほど、
隠しきれなくなっていた。










先輩と話をしていても、

(Mくんならこんなこと言うかな)

とか考えてしまう。










結局、
先輩との話はうわのそら。











そんなとき、


T「あい…俺の事好き?」


急に真剣な顔で聞くから、内心焦りながら答えた。


あい「うん。好き。」


T「ホントかよ。」


あい「ホントだよ。なんでそんなこと聞くの?」


T「俺と話してて、つまんなそうだから。」


あい「………。」


何にも言えなかった。


もぉ隠すことなんてできなかった。









私は、
T先輩と別れた。







でも、
Mくんの存在を話すことはなかった。



ただ、好きな人ができたとだけ話した。









先輩は泣きそうな顔を隠しながら、

私を抱き締めた。