2013.12 チャンスに巻き付いた一年でした | 夜会から魔界ヘ

夜会から魔界ヘ

Ataru Nakamura 中村 中
落語・古典芸能
日々の戯言

$二段階右折


12月。
一年の締めくくりです。

まだ頭の中ではこの一年をまとめられていません。
でも、どの年よりも出会った人が多かったように思います。
ひとりひとりと、濃い関係を築けたような気がしてならないんです。

相手の話をありがたく聞けるようになった、とでもいいましょうか。
アクションをおこさなければ、そこには何もない、なんて事はないんだと思えました。
私はつくづく他人によって生かされているんだな、という実感です。

音楽活動にしても、抱え込んでひとりきりになって作るのも嫌いではないけれど、
いつか限界があるんじゃないかと、デビューしたその日からずっと怯えていたような気がします。
そんな私に、他人からのアドバイスをすんなりと受け入れられた瞬間があったんです。

それは、やはり「役者」の仕事が良い作用だったんだと思います。
舞台という、生の時間で進んでゆく、いわばライブの状態で、
そこにおこる出来事に流されながら、チームワークでなにかしらのゴールを目指す行為は、
心が閉ざしていては出来ません。自分だけ頑張っても出来ません。

「おはよう」と声を掛けられたら「おはよう」と返す。
それしきの事も、音楽の方では出来ていなかったかも知れないな、と反省しました。
そして、そういうキャッチボール的なことから、次なる可能性を感じられたのです。
私の中では大事(おおごと)です。

別に「中村 中」が歌うべきテーマ、みたいな大きな事じゃないんです。
もちろんそこに繋がってくるんだけど、
例えて上げるなら、
楽器の選択、歌詞の選択、声の選択、そこに余地がなかったっていうか、
これじゃないと私じゃない、みたいに、頑になっていた気がします。

ただそれは、
「早く私を見つけたい」「私だと思える表現をまず身につけたい」と
勇み足だったからだと思います。
そして、
その、永遠のテーマみたいなものは、もっと寄り道して、回り道して、
バグ出しって言ったら間違ってるかもだけど、もっと色々な事に挑戦し、飛び込みつづけ、
混沌の中に身を置かなければ見えて来ないかもな、と思ったのです。

今年は舞台「教授~」からはじまり、
初のファンクラブイベント「蠍の一」があり、
夏は尊敬する先輩方と「阿漕な旅」ツアーをし、
秋の舞台「エドワード二世」では色々目が覚めたというか、
ここが一番混沌としていたと思います。
そして、今月30日にはしげじーこと泉谷しげるさまと『昭和の歌よ、ありがとう』の
ライブも控えています。

とにかく、
一緒に舞台に立つ人がどう出るのか、どういう思いでステージに立っているのか、
それに対してどうリアクションをとるのか、そういう勉強の連続だったように思います。

振り返ればいつだって反省の方が多いのですが、
今年の反省は手に実感が残る、というか、
次に活かせる反省だと思います。

それもこれも、
来たチャンスには全部巻き付いて離れない、と目標を立てた事が良い方に
転がったからだと信じています。
蛇よ、今年はありがとう。

来年の干支は馬です。
来年は、共に走る者を背に乗せて進む!

これを抱負にしようと思います。
抱負の意味は、去年もよくわからなかったけど、
まぁ見えてくるものがきっとありますよ。

あ、そうそう、
ツリーの写真をお裾分け。
クリスマスですから。

これはみなとみらい駅のツリーです。
桑田佳祐さまのひとり紅白を見に行った帰りです。

Act Against AIDSについてのメッセージも沢山。
みんな、コンドーム付けて下さい。

綺麗ですね、ツリー。

でも、
2年前はレインボーブリッジも節電で真っ暗だったのに、
今は(クリスマスシーズンだからってのもあるだろうけど)、
街の至る所にイルミネーション。凄いです。

この所、あぁ綺麗だな、って素直に思えなくなって来ました。
でも、こういう時間も大切なんだよなって言い聞かせている自分がいます。

どういう気持ちになればいいのか、わからなくなるんです。
本音ではなく、こういう時、どう思えば良かったんだっけ?と、
自分の気持ちを選んでいるような時があります。

感情の出し方を忘れてしまうみたいです。
自分をコントロール出来ている、ということなんでしょうか。

発想も、
悩みも、
欲も、
果てがありません。

ただ思う事は、
みんなが仲良く、元気でいてほしいという事です。

来年も、よろしくお願いします。

中村 中