志の輔らくご・・・。 | 夜会から魔界ヘ

夜会から魔界ヘ

Ataru Nakamura 中村 中
落語・古典芸能
日々の戯言


ひとりごと

渋谷 公園通り


PARCO 


相変わらず、人の行き来がすごいです。


お正月の恒例となった

立川志の輔PARCO劇場での1ヶ月公演。



ひとりごと

今年も1月5日から27日まで・・・。


昨日、1月17日

ちょうど折り返しの日に行ってきました。



ひとりごと

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一席目は新作「ハナコ」

昨年は偽装に明けて偽装に暮れた一年・・・。


「はじめにお疑いなられる前に、念のために・・・」という

寂れた温泉宿の女将。

黒毛和牛の焼肉食べ放題をうたって温泉にやって来た3人組。


いざ食事の時間になると

野菜などの食材を生産した人たちが現れ、

偽装はしていない。わたしがニンジンを作った○○です・・・

そして

黒毛和牛の生産者が生きてる牛「ハナコ」を連れて

今日この「ハナコ」を食してもらうと言い出す始末・・・。





二席目は狂言と落語のコラボ「狂言長屋」

川に身投げしようと助けた相手は狂言師・・・。

長屋の面々が無い知恵を絞り出し狂言を作っていくが

全然定まらない。

しかしヒントを得た狂言師が・・・


志の輔と狂言師、芝山が2人で狂言を舞う。。。




三席目は古典落語「柳田格之進」

井伊家の家臣柳田格之進は、貧しい暮らし向きの中で、

気晴らしに通い始めた碁会所で、質両替商の万屋源兵衛と昵懇になる。

格之進は源兵衛に招かれて度々万屋へ通い、

離れ座敷で碁を打ち酒の振る舞いを受けるようになる。

八月の十五夜の夜月見の宴に招かれた格之進は、

いつものように離れ座敷で源兵衛と碁盤を囲む。

その翌日、万屋の番頭徳兵衛が、格之進を訪ね、思いもかけぬ話を切り出す。

昨夜、徳兵衛が離れ座敷の源兵衛に届けた五十両が紛失したというのだ。
無論、格之進に心当たりはなく、

万屋の主人源兵衛も格之進のことを疑ってはいなかったが、

徳兵衛の一存で格之進のところへやってきたという。

柳田は激怒するが、徳兵衛は、お上に届ける他はない、と帰りかける。

格之進は「身に覚えはないが、

五十両の金を用意しておくから明日取りに来い。」と言う。

徳兵衛が帰った後、格之進は疑いをかけられたことを潔しとせずに、

自害を心に決めるが、娘のおきぬが格之進の決意を悟る。

おきぬは、自分が吉原に身を沈めるから親子の縁を切ってくれ、と頼む。

格之進は断腸の思いで五十両の金を用意し、翌日番頭の徳兵衛に渡す。
徳兵衛は主人に、格之進が五十両持ち去ったと主人に報告し金を渡す。

それを聞いて源兵衛は徳兵衛の振る舞いを責め、

二人で格之進に詫びに行くが、格之進はすでに引き払った後だった。

ところが、その年のすす払いで、

離れ座敷の欄間の額の陰から五十両の金が見つかる。

碁の最中に小用に立った源兵衛が、

天下の公用金を不浄に持っていくわけには行かないと、

ついそこへ入れてしまったのだった。

正月四日、徳兵衛は年始回りに出かけ、

湯島の切り通しで柳田格之進に声をかけられる。

格之進は、井伊家に帰参がかない江戸留守居役に出世していた。

徳兵衛は、格之進に真相を話し詫びると、格之進は、
「明日、万屋へ行くから首を洗って待っていろ。」
と言う。

翌日、万屋を訪ねた格之進は、

源兵衛と番頭徳兵衛が互いをかばい合って罪を

一身に背負おうとする姿を見て、

抜いた刀で床の間の碁盤をまっぷたつに割る。

吉原から請け出されたおきぬもまた二人をゆるす。