ど~も、港区の狂犬と言われているA.Taruです。

 

  狂犬病の予防接種を受けず 12人にかみついた犬が群馬県は伊勢崎市でありましたね。


  狂犬病については以前お話しをしましたが、

 

 

 今回は狂犬病ワクチンを開発したパスツールについて簡単にお話します。

 

 ルイ・パスツールと狂犬病ワクチン:

        命を救った科学的功績と葛藤

1. 狂犬病という脅威と、ワクチン開発への挑戦

  19世紀後半、狂犬病は世界中で恐れられる伝染病でした。発症すれば致死率ほぼ100%という   

  恐ろしい病魔は、多くの人々の命を奪っていました。当時、フランスの科学者

  ルイ・パスツールは、家畜の炭疽病や鶏コレラなどの研究で成果を上げていました。

  そんなパスツールが次に目を向けたのが、狂犬病ワクチン開発への挑戦だったのです。

 

 2. 画期的なワクチン開発:弱毒化ウイルスの利用

  1880年代、パスツールは狂犬病ウイルスをウサギに移し、繰り返し培養することで、

  毒性を弱めた「弱毒化ウイルス」を作り出すことに成功します。そして、この弱毒化

  ウイルスを犬に接種することで、狂犬病に対する免疫を獲得できるという画期的な

  ワクチンを開発しました。

 

 3. 少年ジョセフ・マイスター:ワクチン接種第一号

  1885年、狂犬病にかまれた9歳の少年ジョセフ・マイスターが、パスツールの元に運び

  込まれます。絶望的な状況の中、パスツールは最後の手段として、開発したばかりの

  ワクチンをジョセフに接種することを決断します。結果、ジョセフはワクチン接種によって

  命を救われ、この出来事は世界中にセンセーションを巻き起こしました。

 

 4. 葛藤と倫理的な問題:動物実験とワクチン投与の決断

  しかし、ワクチン開発の過程では、多くの動物実験が行われ、倫理的な問題も

  提起されました。また、ワクチン投与の安全性についても議論が交わされました。

  パスツール自身も、動物実験の苦悩や、ワクチン投与の決断の重さに葛藤していたと

  言われています。

 

 5. ワクチンの成功とその後:科学的功績と社会への影響

  これらの葛藤を乗り越えて開発されたパスツールの狂犬病ワクチンは、多くの人々の

  命を救い、近代医学における大きな功績となりました。その後、ワクチンは改良を重ね、

  現在ではより安全で効果的なものが広く利用されています。

 

 6. 逸話:少年ジョセフとパスツールの特別な絆

  ワクチン接種後、ジョセフはパスツールの研究所で暮らすことになります。パスツールは

  ジョセフを我が子のように可愛がり、二人は深い絆で結ばれました。ジョセフは成人後も

  研究所に残り、パスツールの死後もその意志を受け継ぎました。

 

 7. まとめ:命の尊さと科学的探求の精神

  ルイ・パスツールの初期の狂犬病ワクチン開発は、単に科学的な功績としてだけでなく、

  命の尊さや科学的探求の精神、そして倫理的な葛藤など、様々な側面から考察することが

  できます。彼の功績は、現代社会においても私たちに多くの示唆を与えてくれるでしょう。

 

 ということです。

 
  もちろん、ワクチンですから体質的に合わない人や犬もいます。
 
 ワクチンの副作用というやつですね。
 
  以下に人に対する主な副作用を挙げてみます。

 



  短期間の穿刺の痛みと腫れ: 約35%から45%の人に短期間の穿刺の痛みと腫れが
    伴います。
    発熱、頭痛、吐き気: 約5%から15%の人に発熱、頭痛、または吐き気が伴います。
    リンパ節腫脹、食思不振、腹痛、筋肉痛: これらの症状は10%未満の人に
    見られます。 
  
  アレルギー反応: 0.1%未満の人にアレルギー反応が見られます。
  
  痙攣(発作)や震え: 狂犬病ワクチン接種後に痙攣(発作)や震えが見られることが
    あります


  これらの副作用は一般的に一時的で、重篤なものは稀です。しかし、ワクチン接種後に

 

  異常な症状が現れた場合は、すぐに医療機関に連絡することをお勧めします。
 
        
 
 
   そういえばバッテン(X)で飼っていた4匹の犬がワクチン接種後に死亡したと、
 
  ありえないことを呟いている人がいました。
 
  狂犬病ワクチン接種後に死亡する割合は、0.0007%の割合でわんちゃんが死亡するという
 
  とても低い数値です。それが飼っている4匹が死亡するとは・・・
 

 

    

 

 
   日本では、今のところ狂犬病は発生していません。海外で犬に咬まれ、日本に戻ってから
 
  発症するという例はありましたが。
 
  安全な日本だからこそ、ワクチンを打たない人がいるんですね。
 
  困った人たちです。