ど~も、人食いバクテリアに脳みそを食われて空っぽ状態のA.Taruです。

 

  ヤホーのニュースで、

 

「人食いバクテリア」とも呼ばれる「劇症型

溶血性レンサ球菌感染症(STSS)」が

過去最大だった去年より3倍近いペースで

増加しています。

 

      とのことです。

 

  5月12日時点の報告数は851人。1999年以降で最大だった去年(通年で941人)に

 

 既に迫る勢いで、ペースはおよそ3倍だそうです。

 

 
 「人食いバクテリア」は、正式には「劇症型溶血性連鎖球菌感染症」(略して溶連菌
 
 呼ばれる深刻な感染症です。
 
 この感染症は、主にA群溶血性連鎖球菌によって引き起こされます。
 
 一般的な細菌であるため、扁桃炎や皮膚感染症など他の病気も引き起こす可能性があります。
 
 
  一般的というのは人の「常在菌」のひとつであり、健康な人の体にも存在する菌です。
 
  また、溶連菌にはいくつか種類がありますが、中でも感染症を引き起こす割合が高いのが
 
 「A群β溶血性連鎖球菌」です。
 
      
 
 
  「人食いバクテリア」の名前は、皮膚や筋肉に感染した際に細胞を壊死させることに
 
 由来しています。細菌が本当に人を食べるわけではありません。


  劇症型溶血性連鎖球菌感染症は、発病から一気に進行するのが特徴で、非常に重篤な

 

 細菌感染症です。

 

 特に、皮膚が侵入経路になった場合は、非常に特徴的な軟部組織感染症が出てきます。

 

 この細菌は、虫さされや切り傷などわずかな傷口から体内に侵入します。

 

   報告では致死率は約30%と言われています。

 

 治療にはペニシリン系抗菌薬(ペニシリンG、ビクシリン®、サワシリン®など)がとても

 

 良く効くことが分かっています。また、連鎖球菌の毒素の影響を緩和することを期待して

 

 クリンダマイシン(ダラシン®など)を併用する場合が多いようです。

 

 菌が繁殖して壊死(細胞が死ぬこと)してしまった部位が

 

 広まってしまったらどうするのでしょう?

 

 壊死性軟部組織感染症の治療の原則は、外科的処置です。菌が繁殖して壊死

 

(細胞が死ぬこと)してしまった部位が広まってしまうと、手術で大きく取り除く

 

 以外の治療法がありません。

 

 

 例えば太ももに感染が広がってしまった場合、残念ながら、

 

 太ももから下を全て切り落としてしまわないと救命ができない

 

 場合があります。

 

  怖いですね。
 

 子供から大人まで広い年代で発症する可能性があります。

 

 しかし、特に30歳以上の大人に多いのが特徴です。 

 

   

 

風邪と似た症状に注意!溶連菌感染の初期症状

 

劇症型溶血性レンサ球菌感染症の場合、初期症状には
・発熱
・のど・筋肉の痛み
・(感染元となった)傷口の痛み
・下痢
・吐き気
などがあります。
これらの症状は風邪と共通しているものもあるため、誤認の危険性があります。
怪我をしているときにこれらの症状が出たら要注意です。

 

 

 一方「A群溶血性連鎖球菌」は、小児や若年者におこりやすい感染症で、

 

 小学校・保育園などでもしばしば集団発生します。

 

 しかし、これがなぜ劇症化(劇症型溶血性レンサ球菌感染症)するのか、

 

 原因は不明であり、感染経路もよく判らない、謎の病気です。

 

 一度発症すると非常に重篤な状態になる可能性があるため、早期の対応が重要です。

 

 急速に広がる皮膚の赤みや熱感・腫れがある場合や、痛みの程度が強い場合、

 

 または意識がはっきりしない場合などは、すぐに医療機関を受診することです。

 


  予防方法としては、手洗い、手指消毒、マスクの着用が有効です。

 

 これらの対策は他の多くの感染症の予防にも役立ちます。

 

 もう一度言いますが、手洗いとマスクです。

 

 コロナだけじゃないですよ。

 

接触感染と飛沫感染によって

起こる感染症には手洗いと

マスクです。

 

予防対策の基本です。